こんばんは。
アフガニスタンでは明日からラマダン(断食)月が始まります。
رمضان مبارک!۱ (ラマザーン・ムバーラク!)と挨拶します。
今年は新型コロナウイルスの影響で外出規制があり、直接会う機会は限られてしまうようです。
今は世界的にそういう時期なので仕方がないですね・・・・・・
さて今日はペルシア語の多様性 第5弾を紹介します。
比較的身近な単語ばかりを集めました。
地域によるペルシア語の多様性
意味 | 発音 | アフガニスタン | イラン |
---|---|---|---|
あご | (zinakh) | زنخ | چانه |
ニキビ | (bokhaar) | بخار | جوش |
小娘 | (dukhtarak) | دخترک | دخترو |
朝食 | (chaai subh) | چای صبح | صبحانه |
昼食 | (naan-e chaasht) | نان چاشت | نهار |
夕食 | (naan-e shab) | نان شب | شام |
やかん | (chaai-josh) | چای جوش | کتری |
種 ※1 |
(khasta) | خسته | تخم |
調味料
|
(masaala) | مساله | چاشنی |
住まい | (boodo-baash) | بود و باش | سکوت و قرارگاه |
罠 ※2 | (daam; tala; talak) | دام؛ تله؛ تلک | دام؛ تله |
小銭 | (paisa; pool-e seyaah) | پیسه؛ پول سیاه | پول خرد |
くすぐる | (qetqetak daadan) | قتقتک دادن | غلغلک دادان |
※1: ここでいう「タネ」は、梅干しの種など
※2: 鳥やネズミなどを捕る罠のこと。
なお、イランのペルシア語については以下の出典を参照。
出典『ペ日・日ペ 現代ペルシア語辞典(合本)』黒柳恒男 著
ダリー語・ペルシア語用語集 واژه های متفاوت دری به فارسی برای مترجمین
表を見比べていただくと分かりますが、日常用語は結構違うようです。
・ダリー語の「ニキビ」は「蒸気」と同じ単語です。ニキビができると赤く熱を持ったようになるので、「蒸気」という言葉は言い得て妙だなと納得しました。
(噴火口をイメージしてしまいます。大人のニキビは本当に厄介です。)
・ダリー語の朝食、昼食、夕食の言い方も面白いです。
それぞれ、朝食(朝のお茶)、昼食(昼のナン)、夕食(夜のナン)という意味です。
なんとなく朝食は軽めに食べていそうですね。
というか、1日に3回食事を取れている人がどれほどいるのだろうと思いました。
・「やかん」も、「お茶・沸騰」という言い方で表現されていて、面白いです。
アフガニスタンでも、紅茶だけでなく、緑茶も飲まれているそうです。
・「調味料」も、ダリー語ではマサーラと言います。
カレーを使うときのスパイスのひとつは「ガラムマサラ」ですね。
とても覚えやすい!
・「小銭」は、パイサまたはプーレ・スィヤー(黒いお金)と言います。
「黒いお金」というと、「悪いお金」というイメージを思い浮かべそうになりますが、そうではなく、小銭が黒っぽい色(銀色)だからそう呼ぶのだと思います。
今日も読んでくださりありがとうございます。
では。
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