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アフガニスタン、ダリー語について

ペルシア語の多様性5(アフガニスタンとイラン)

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Manuel SelbachによるPixabayからの画像

 

こんばんは。
アフガニスタンでは明日からラマダン(断食)月が始まります。
رمضان مبارک!۱ (ラマザーン・ムバーラク!)と挨拶します。

今年は新型コロナウイルスの影響で外出規制があり、直接会う機会は限られてしまうようです。
今は世界的にそういう時期なので仕方がないですね・・・・・・

 

さて今日はペルシア語の多様性 第5弾を紹介します。

比較的身近な単語ばかりを集めました。

 

 地域によるペルシア語の多様性

 

意味 発音 アフガニスタン イラン
あご (zinakh) زنخ چانه
ニキビ (bokhaar) بخار جوش
小娘 (dukhtarak) دخترک دخترو
朝食 (chaai subh) چای صبح صبحانه
昼食 (naan-e chaasht) نان چاشت نهار
夕食 (naan-e shab) نان شب شام
やかん (chaai-josh) چای جوش کتری

種 ※1

(khasta) خسته تخم

調味料

 

(masaala) مساله چاشنی
住まい (boodo-baash) بود و باش سکوت و قرارگاه
罠 ※2 (daam; tala; talak) دام؛ تله؛ تلک دام؛ تله
小銭 (paisa; pool-e seyaah) پیسه؛ پول سیاه پول خرد
くすぐる (qetqetak daadan) قتقتک دادن غلغلک دادان

※1: ここでいう「タネ」は、梅干しの種など
※2: 鳥やネズミなどを捕る罠のこと。

なお、イランのペルシア語については以下の出典を参照。

出典『ペ日・日ペ 現代ペルシア語辞典(合本)黒柳恒男
ダリー語・ペルシア語用語集 واژه های متفاوت دری به فارسی برای مترجمین

 

表を見比べていただくと分かりますが、日常用語は結構違うようです。

・ダリー語の「ニキビ」は「蒸気」と同じ単語です。ニキビができると赤く熱を持ったようになるので、「蒸気」という言葉は言い得て妙だなと納得しました。
(噴火口をイメージしてしまいます。大人のニキビは本当に厄介です。)


・ダリー語の朝食、昼食、夕食の言い方も面白いです。

それぞれ、朝食(朝のお茶)、昼食(昼のナン)、夕食(夜のナン)という意味です。
なんとなく朝食は軽めに食べていそうですね。

というか、1日に3回食事を取れている人がどれほどいるのだろうと思いました。

 

・「やかん」も、「お茶・沸騰」という言い方で表現されていて、面白いです。
アフガニスタンでも、紅茶だけでなく、緑茶も飲まれているそうです。

 

・「調味料」も、ダリー語ではマサーラと言います。
カレーを使うときのスパイスのひとつは「ガラムマサラ」ですね。
とても覚えやすい!

 

・「小銭」は、パイサまたはプーレ・スィヤー(黒いお金)と言います。
「黒いお金」というと、「悪いお金」というイメージを思い浮かべそうになりますが、そうではなく、小銭が黒っぽい色(銀色)だからそう呼ぶのだと思います。

 

今日も読んでくださりありがとうございます。
では。

 

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