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アフガニスタン、ダリー語について

第2回バーミヤーン冬季観光フェスティバル(1か月続きます!)

curling

Amber McNultyによるPixabayからの画像
2020年8月27日最終更新

 

こんにちは。

アフガニスタンのバーミヤーン州で冬季観光フェスティバルが始まりました。

期間は1か月間で、ブズカシを皮切りに、スキー、カーリングなどの競技が行われるほか、映画祭、絵画、写真などの展示会が開催されるそうです。

 

 

バーミヤーン州の位置

バーミヤーン州はアフガニスタン中部の州です。
(以下地図の緑色の場所です。)

Bamyan

出典:https://d-maps.com/carte.php?num_car=25962&lang=en (編集は引用者)

 

過去に、焼きじゃが祭りなどを紹介しました。

バーミヤーンは、アフガニスタン国内から人が集まる魅力的な州のようです。

www.daridaridari.com

 

バーミヤーン冬季観光フェスティバルとは

 

今回が2回目となるバーミヤーン冬季観光フェスティバル 。
ダリー語ではدومین جشنوارۀ گردشگری زمستانی بامیانと言います。

記事によると、フェスティバルの目的は、バーミヤーン州の観光産業の発展だそうで、パルワーン州対バーミヤーン州のブズカシの親善試合で幕開けしたとのこと。

開催期間は1か月。文化行事(映画、絵画、写真の展示)と冬季スポーツ(スキー、カーリングなど)が催されるそうです。

 

元記事はこちらです。

「第2回バーミヤーン冬季観光フェスティバルのはじまり」

tolonews.com

このフェスティバルは、アフガニスタン国内外から観光客を増やす狙いがあるそうですが、バーミヤーン州の観光資源で有名なのは、ユネスコ世界遺産の「バーミヤーン渓谷の文化的景観と古代遺跡群」ですね。

ご存じの方も多いと思いますが、2001年に大仏が破壊されてしまいました。その後修復保全の声も上がり、日本や中国、フランス、ドイツなど各国の活動も報道されてきました。

2019年6月のニューヨークタイムズの記事によると、保全や復元の結論は未だに出ていないそうです。(復元しても再度破壊されてしまうのではないかという恐れや、警備5人を常時雇えるかという財政的な課題があるそうです。)

記事には、2019年5月に3Dホログラムで再現した時の写真が掲載されていました。
(ホログラム再現にも多くの電力が必要だそうです。バーミヤーン州には、太陽光発電のわずかな電力を除き、電気が通っていないため、プロジェクターを作動させるのも大変なことなのですね。)


すみません、少し脱線しました。

 

アフガニスタン女子カーリングチームの活動

 

今回の第2回バーミヤーン冬季観光フェスティバルではカーリング競技も実施されるということで、女子カーリングチームの練習の模様が報じられていました。

 

原文はこちらです。

「冬季スポーツフェスティバルに備えカーリングチームがバーミヤーンで練習」

tolonews.com

記事に掲載されていた、カーリング選手の声を紹介します。

 

選手のひとり、ゼーナブ・アスガリーは述べた。「このスポーツがバーミヤーン州で開始されて3年になります。昨年もバンデ・アミール湖でこの競技を実施しました。今年も同じ場所で開催される予定です。とても興味があるので、この競技に参加してきました」

 (出典:「冬季スポーツフェスティバルに備えカーリングチームがバーミヤーンで練習」、1398年水瓶座月21日付TOLOニュース記事。和訳は引用者。)

 

カーリングは、アフガニスタンでは新しいスポーツなのですね。

記事では、まだ予算がついていないことと、練習場所の確保が問題だと取り上げられていました。

記事掲載の写真を見ると、屋外の凍った池(湖?)で練習している様子が見られます。
自然の氷の上で練習するのは、凸凹があって大変なのではないかと思います。

元々はそういう遊びだったとしても、本格的なスポーツとして取り組むには環境整備が欠かせないですね・・・

 

いつも読んでくださっている方々、そしてコメントくださる方々、ありがとうございます。
温かいコメントやご指摘、アフガニスタンに興味を持ってくださることをとても嬉しく思います。力をいただいています。
では。