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アフガニスタン、ダリー語について

ホシュ・アーマド 「ようこそ」と、もうひとつの意味

magnolia

Susanne Jutzeler, suju-fotoによるPixabayからの画像

 

こんにちは。

今日はペルシア書道で気になった表現を紹介します。

お手本はアフガニスタンの教科書から画像をお借りして、こんな感じで練習しています。  

 

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※1行目が教科書のお手本です。
※2行目、3行目は練習したもの。

 

字はまだまだですが、書道をしている時間は、集中できるので楽しいです。
1枚あたりほんの5分、10分とかですが・・・

働いていて、時間に追われる生活をしていると、一見何の役にもたたない(と思うような)時間が貴重です。


ところで、この例文で驚いたのが「ホシュ・アーマド خوشامد」の意味です。 

例文を書き出してみます。

 

روشندلان خوشامد شاهان نکرده اند

 

訳:聡明な人々は王たちにホシュ・アーマドをしなかった。

 

アフガニスタンのテレビを見ていると、ゲストの入場時に
「ようこそ(ホシュ・アーマデード) خوش آمدید」という言葉を聞きます。

例文の「ホシュ・アーマド خوشامد」は、「歓迎」という意味の名詞なので、
例文も「聡明な人々は~を歓迎しなかった」という意味かと思っていましたが、違いました。

 

なんと、「ゴマすり」という意味だそうです・・・・・・!

驚きました。 

 

オンラインのダリー語辞書によると

خوشامد   (khush-aamad)

معنی: تملق و چاپلوسی

(訳)
ホシュ・アーマド

意味:へつらい、おべっか使い

(出典:オンライン辞書قاموس کبیر افغانستانのخوشامد、和訳は引用者によるもの。) 

 

と書かれていました。

 

つまり上の例文は、 

روشیدلان خوشامد شاهان نکرده اند

 

訳:聡明な人々は王たちにゴマすりをしなかった。
  聡明な人々は王たちにへつらわなかった。

 

という意味になります。

 

この表現、ダリー語の先生から教えていただきました。
俗語なので、紙の辞書には載っていないそうです。

ダリー語特有の表現なのか、イランのペルシア語でもこう言うのかは分かりません。
もしご存じの方がいらっしゃいましたら、よかったら教えてください。

今日も読んでくださりありがとうございます。