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アフガニスタン、ダリー語について

ヘラート州で6年ぶりのブズカシ開催

horses

Susann MielkeによるPixabayからの画像
2020年8月27日最終更新

 

こんばんは。

アフガニスタンにはブズカシ(بزکشی)と呼ばれる国技があります。
ブズカシは、山羊 بز (boz)を引っ張る کشیدن (kashi‍idan)の語根、کشی (kashi‍i)に由来しています。実際に馬に乗った人たちがボールの代わりに山羊(時には子牛)を引っ張って、サークルに入れて得点を競うスポーツです。 

 
初めてブズカシという競技の存在を知った時に、一度記事にしました。

www.daridaridari.com

 

さて、このブズカシが6年ぶりにヘラート州で開催されたというニュース記事を読みました。

 

元記事はこちらです。
「ヘラートで6年ぶりとなるブズカシ競技の再開」

tolonews.com

 

ヘラート州の場所

ヘラート州は、アフガニスタン西部に位置しており、西はイラン、北はトルクメニスタンと国境を接している州です。(下図のターコイズ色部分)

herat

出典:https://d-maps.com/carte.php?num_car=25962&lang=en(編集は引用者)

 

アフガニスタンの国技 ブズカシ

 

ブズカシはアフガニスタンの伝統的なスポーツです。
記事によると、国内の北部と中部で盛んに行われているそうです。


私がアフガニスタンに対して抱いているイメージは多面的(凜々しさ、勇ましさ、高潔さ、美しさ、包容力など)なのですが、個人的な意見として、ブズカシはその一部にピッタリはまります。人と馬の勇ましさや凜としている部分がそうです。

またブズカシを通じて、厳しい自然環境で生き抜く技術みたいなものが継承されてきたのではないかと想像します。

いつかブズカシについて書かれた本もダリー語で読んでみたいです。

ヘラート州のブズカシ

記事によると、ヘラート州で行われた試合には北部諸州からの参加者も含め、約200人が参加したそうです。 

北部からの参加者は馬に乗って、西部のヘラート州までやって来るんですね。

  

 ヘラート州のブズカシチーム責任者ムハンマド・アーレフ・ハミーディー氏も述べた。「騎手たちは北部から1週間かけてヘラートに来ました。この騎手たちは春まで乗馬を続けます」

 

 国内の北部諸州からヘラートにやって来た競技者の多くは、ヘラート州の競技者を訓練すると語っている。 

 (出典:「ヘラートで6年ぶりとなるブズカシ競技の再開」、1398年山羊座月20日付TOLOニュース記事。和訳、太字は引用者。)

 

北部からヘラート州までの道中も決して安全ではないことを考えると、ブズカシ競技者たちのブズカシにかける強い情熱を感じます。
試合に200人も集まるなんて、大きな試合です。

 

動画を観ていただくと分かるのですが、大きな広場のような競技場には、沢山の観客が集まっていました。数百人のヘラート住民が集まったそうです。

観客はとても嬉しそうです。
久しぶりに好きなスポーツをするときの気持ちは、きっとワクワクしてたまらないのでしょうが、競技者はポーカーフェイスですね。

 

実際の映像はこちらです。
(43:29-45:48、再生するとブズカシのニュースから始まります。)

 

ブズカシの馬もそうですが、アフガニスタンの馬は毛並みがつややかな生き生きしていますね。聡明なのに躍動感のかたまりみたいな馬は素敵です。

フェイスブックのアフガニスタンのブズカシ連盟やスポーツチームのページにも凜々しい馬の写真と競技している写真が掲載されていました。
(フェイスブックをやっていなくても閲覧できるようです。)

ご興味ある方はفدراسیون بزکشی افغانستانなどで検索するとページがヒットすると思います。

  

今日も読んでくださりありがとうございます。