こんにちは。
今日は歌にまつわる話を書きました。良かったらお付き合いください。
イランで聴いたすてきな歌声
今から10年以上前になりますが、イランを旅行したときのこと。
旅行はバスか電車で移動するのが好きなので、この時も首都テヘラン تهرانとイスファハーン اصفهانの間を高速バスで移動しました。
バスの旅は、国によってもバス会社によっても違います。
車内でビデオを上映している時もあれば、音楽を流して、時々皆で手拍子でリズムを取りながら歌って盛り上がるバスもあります(もちろん知らない人同士で・・・・・・)。
その時、イスファハーンからの帰りのバスは空いていて、乗客もまばらでした。
イスファハーンを昼すぎに出て、5時間程かけてテヘランに向かうバス。
車内には高校生くらいの女の子が2人で乗っていました。
ご家族はおらず、2人だけの旅。とても仲が良さそうな友達という様子。
どんな事情があって夜のテヘランに向かっていた(帰っていた)のかは分かりませんが、2人とも道中ずっと楽しそうに歌っていました。
その時の2人は幸せそのものという感じで、
一緒に乗り合わせた大人たちが思わず微笑んでしまうような光景で。
その場にたまたま居合わせることができて嬉しかった。
だから何年経ってもはっきりと覚えています。
夜の帳が下りるなか、テヘランが近づくにつれて街の明かりが見えてきた光景も、今でもはっきりと覚えています。
派手なイルミネーションはないのに、闇の中にぼんやりと浮かぶ街の明かりがとても美しかった。逆にそんな心もとない明かりだからこそ、その下に人々の暮らしがあることが想像できたのかもしれません。
彼女たちが笑いながら歌う様子やこの夜景を思い出すたびに、市井の人の暮らしや幸福は、メディアから伝えられる「国家」にまつわるニュースとは別の所にあって、それは本当にかけがえのないものなのだということを思い出します。
当時の私はペルシア語はできなかったので、英語を使って旅行しました。
出会った方は英語も通じない方も多かったですが、言葉が通じない国を旅するのは、とても楽しかったです。そして出会った方の大半はとびきり優しかった。
最近気になっているアフガニスタンの歌 پیک نوروزی
かなり季節外れになってしまうのですが、最近気になっているアフガン音楽を紹介します。
アフガニスタンの新年、日本では春分の日にあたるナウローズについての歌です。
民族楽器を用いてリズムを取りながら歌っている様子が楽しげで、この歌を聴いてから頭の中をぐるぐると回っています。
個人的には聞きやすく心地良い歌だと思うので、良かったら聴いてみてください。
歌手 دل آقا سرود (Delagha Surood)
曲名 پیک نوروزی (Paaik Nawrozi)
公式動画
DELAGHA SUROOD PAIK NAWROZI OFFICIAL VIDEO
今日は七夕ですね。
こちらは今も大雨ですが、雲の上では織姫と彦星が会えているのでしょうね。
では。