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アフガニスタン、ダリー語について

メロンとスモモを使ったアフガニスタンの諺

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David MarkによるPixabayからの画像

 

こんにちは。

今日は野菜果物を使った諺を紹介します。


以前、こちらの記事でイカが入った諺を紹介しました。

www.daridaridari.com

 

そこで、今日はメロンスモモが入っている諺を紹介します。


蛇足ですが、日本ではメロン、すいかを野菜あるいは果実的野菜(!)として分類しています。
(以下のリンクで詳しく説明されていますが、この説明を読んだ後でも、メロンもすいかも果物としてしか見れません。いちごも野菜に分類されているとは!)

www.maff.go.jp

 

 

以前紹介したオンライン辞書のメロンの項目に、アフガニスタンのメロンについて解説が書かれていたので以下に引用します。

アフガニスタンでは、メロンは「果物」に分類されているようです。

 

خربوزه
خربوزه یک میوه شیرین و خوشمزۀ بته ای می‌باشد که انواع وحشی آن برای اولین بار در آسیا، افریقا و استرالیا یافت شده است. اینکه در کجا و چه وقت خربوزه اهلی شده معلوم نیست. در افغاستان انواع مختلف خربوزه وجود داشته و منطقۀ اصلی زرع آن ولایت های شمال افغانستان مانند تخار، قندز، بغلان، سمنگان و مزارشریف می‌باشد. از سال 1381 به این طرف به اثر موجودیت یک حشرۀ مضره در منطقه بنام مگس خربوزه تولید آن شدیداً به مخاطره مواجه گردیده است. ​۱

 (拙訳)「メロン」
 メロンは、灌木になる甘くて美味しい果物です。野生のメロンは、アジア、アフリカ、オーストラリアで見られます。そのため、いつどこで栽培用のメロンになったのかは分かりません。アフガニスタンには多種多様なメロンが存在します。元々の耕作地域はアフガニスタン北部の州、タハール州、クンドゥーズ州、バグラーン州、サマンガーン州、マザーリシャリーフなどです。1381年(西暦2002年-2003年頃)から、ウリミバエと呼ばれる害虫が発生した影響で、メロンの生産は深刻な危機に直面しています。

(出典:オンライン辞書قاموس کبیر افغانستانخربوزه、訳は引用者によるもの。)

 

 

それではお待たせしました。

メロンを使った諺(ضرب المثل)を紹介します。

 

خربوزه از خربوزه رنگ می‌گيرد و انسان از انسان پند (می‌گيرد).۱

 

(kharbooza az kharbooza rang megiirad wa ensaan az ensaan pand <megiirad>. )

※原文の括弧は、動詞が重複するので省略可能です。

 

訳 メロンがメロンから色を受け継ぐように、人は人から助言、教訓を得る。

 

周囲の人から良くも悪くも影響を受けるという意味。

悪い影響の場合は、反面教師として「そうならないようにしようね」というニュアンスでこの諺が使われることもあるそうです。

 

今度は、スモモバージョンを紹介します。
オンライン辞書قاموس کبیر افغانستانによると、この諺はヘラート方言(لسان هراتی)‍だそうです。

 

آلو از آلو رنگ می‌گيره، همسايه از همسايه فن.۱

(aaloo az aaloo rang megiira, hamsaaya az hamsaaya fan.)

 

訳:スモモがスモモから色を受け継ぐように、隣人は隣人から技術、方法、策略を受け継ぐ。

 

良い隣人からは良い方法を、悪い隣人からは悪い方法を得る。
交流する人によって良くも悪くも影響を受ける。

 

日本語のことわざ「朱に交われば赤くなる」と同じですね。

 

ヘラート方言のスモモバージョンは、他州の出身者の方も使うことはあるのでしょうか。
地域によって野菜、果物が違うのは面白いですね。それぐらいメロンもスモモも身近な存在なのでしょうね。


今日も読んでくださり、ありがとうございます。
では。