こんばんは。
2016年春に上野の東京国立博物館(表慶館)で開かれたアフガニスタンの特別展「黄金のアフガニスタン-守りぬかれたシルクロードの秘宝-」に行かれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
当時、私もこの特別展を見に行きました。
今思い返しても、素晴らしい展示でした。
東京国立博物館の公式サイトにも書かれていますが、内戦で失われたと思われていた文化財が見つかったことから、国際巡回展が始まったそうです。
古くから『文明の十字路』として栄え、シルクロードの拠点として発展したアフガニスタン。その北部に点在する古代遺跡で発掘された貴重な文化財は、アフガニスタン国立博物館を代表する収蔵品となっていました。1979年のソ連による軍事介入やそれに続く内戦により同館は甚大な被害を受け、その多くが永遠に失われてしまったとみられていました。 ところが、その貴重な文化財は、国立博物館の勇敢な職員たちにより、秘かに大統領府地下の金庫などに移され、その後14年もの間、静かに守り続けられていたことが2003年に判明します。 本展は、この秘宝の再発見を契機に、アフガニスタンの文化遺産復興を支援するために企画された古代アフガニスタンの歴史と文化を紹介する国際巡回展です。
(出展:東京国立博物館 公式サイト https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1765#top)
(太字は引用者)
上記公式ページの「第3章 ティリヤ・テペ サカ・パルティア時代(前1世紀~1世紀)」に掲載されている美しい襟飾などのコレクションがアフガニスタンに帰還したという話が今日の新聞と動画に出ていました。
元記事
「バクトリアの宝物 13年の国際巡回展を経て アフガニスタンに帰還」
記事によると、この財宝コレクションは13年に及ぶ国際巡回展で13か国24か所の博物館をまわり、3億5千万アフガニー(約4億7千万円)をもたらしたそうです。
バクトリアの宝物は世界でも最大級の黄金コレクションで、42年前にジョウズジャーン州の州都シェベルガーン北部のティリヤ・テペ(طلا تپه)遺跡で発見されました。
ティリヤ・テペは、ダリー語で「金の丘」の意味です。
帰還した宝物の一部は国内の博物館内に、宝飾品は大統領府(の金庫)に保管することが決まったそうです。
以下の動画では、アフガニスタン国立博物館のファヒム・ラヒーミー館長が、
多くの州の博物館で、色々な機会にさまざまなテーマで展示をしたいと意気込みを語っています。
動画はこちら (12:45から始まります)
動画では、財宝を箱から出して確認したりしている様子が映っていました。
アフガニスタンの過去の財宝が、現在の国内の状況を少しでも助けてくれる存在になるといいですね。
また巡回展示があったら見に行きたいです。
今日も読んで下さってありがとうございます。