2020年8月27日最終更新
こんばんは。
アフガニスタン北東部のパンジシール州で、 「桑の実文化の祭典」が開かれたそうです。
パンジシール州のことはこのブログで取り上げるのは初めてなので、少し調べたことを纏めました。
パンジシール州とは
・アフガニスタン北東部の州。
・州名のパンジシールپنجشیرは、ダリー語で「5頭の獅子پنج شیر」という意味。
・州都は、バーザーラック بازارک。
英国放送協会(BBC)ペルシア語版の記事(2018年6月記事)などによると、
・春と夏には、川の勢いが増し、緑豊かな土地になる。
・夏の時期には、カーブルなどの他州から観光客が来て、観光と余暇(キャンプ)などで過ごす。
・2015年頃に400人収容可能なスポーツスタジアムが建設された。
・住民の多くはタジク系。大多数が農民か庭園所有者。
・アフマド・シャー・マスード氏の出生地。(同氏は、「パンジシールの獅子」と呼ばれた。)同氏の墓は、パンジシール渓谷を見下ろす場所に建てられた。
出典:BBCペルシア語「青い空と緑の大地:12枚の写真で見るパンジシール」
آسمان آبی و زمین سبز: پنجشیر در دوازده عکس - BBC News فارسی
以下の地図の緑部分がパンジシール州です。
(出典:白地図専門店 3kaku-K., 色は引用者)
「桑の実」文化の祭典
当日の模様は動画で確認できます。
هشتیمن جشنواره فرهنگی توت در پنجشیر
別の動画では、この祭典にアブドゥッラー・アブドゥッラー国家和解高等評議会議長も来ている様子が映っていました。
(アフガン式の挨拶は、さすがに「エア」でしていました。)
هشتمین جشنواره فرهنگی توت در پنجشیر
「桑の実」文化の祭典は今回で8回目を迎えるそうです。
パンジシール州のマリマ村で開催され、国内の文化人、詩人、作家が参加したそう。
この祭典、「桑の実」を収穫する祭典らしく、上にリンクを貼った2本目の動画では、子供たちが桑の木の下で布を広げて立っていて、大人が揺らして桑の実を落としていました。
その後、きれいな川の水で桑の実をすすいで、車座になって牛乳(?)を飲みながら、桑の実を食べていました。(自然の中で皆で桑の実を食べて、皆嬉しそうでした。)
この様子を見て、以前紹介した映画『桜桃の味』のトルコ人のおじさんのことを思い出しました。映画では、「桑の実(/サクランボ)」の話が出てきたので。
パンジシール州について記事で紹介されていましたので、引用します。
パンジシール州は、毎年夏に数百人の観光客を迎える。パンジシール州の豊かな自然と河川は、この州本来の魅力である。
(中略)
パンジシール州情報文化部長のウドゥード・アリー・マルダーン氏は、「我々は観光客を呼び込むために良い機会を提供しなければなりません。観光客が滞在する場所として、夜間のホテルとレストランを建設しなければなりません」と述べた。
(出典:「パンジシール州で第8回桑の実文化の祭典開催」、1399年獅子座月3日TOLOニュース記事。和訳は引用者。)
長期的に見て、観光客を呼び込めるような環境が整うと良いですね。
冒頭で紹介したBBCの記事に載っていたパンジシール州の写真12枚は、とても魅力的なでした。
興味が湧いてきた方のために、もう一度貼り付けておきますね。
出典:BBCペルシア語「青い空と緑の大地:12枚の写真で見るパンジシール」
آسمان آبی و زمین سبز: پنجشیر در دوازده عکس - BBC News فارسی
今日紹介した記事の本文はこちらです。
「パンジシール州で第8回桑の実文化の祭典開催」
今日も読んでくださりありがとうございます。