こんばんは。
ダリー語を学ぶようになってから、なぜか以前暮らしていたエジプトのことを思い出すことが多くなりました。ダリー語にアラビア語起源の単語が多数含まれているからなのか、記憶の扉が開いたようで、ふとした時にカイロの街の喧騒であったり、フルーツの香りであったり、その当時聴いていた音楽のことなど色々と思い出します。
この記事は、アフガニスタンとダリー語とは直接の関係はないのですが、
言語的にダリー語には、ウルドゥー語、アラビア語など多くの言語の影響が見られるように、音楽的にもアフガニスタンの音楽は、インド音楽やアラブ音楽などと互いに影響し合っているのではないかと思っています。
(アフガニスタンの音楽はまだ沢山聴いていないので、もう少し全体像が分かってから、好きになった音楽家や曲を紹介したいと思います。)
そんなわけで今日は、好きで良く聴いていたイラク出身のウード(عود)奏者ナスィール・シャンマさんを紹介させてください。
ご存じの方も多いと思いますが、簡単にお伝えしますね。
ナスィール・シャンマ氏(السيد نصير شمه)は、イラク出身のウード奏者。1980年代後半からアラブ音楽の楽曲をヨーロッパ諸国に広める活動をする。カイロに拠点を置き、欧州、中東で多数公演を行う。国際交流基金の事業で来日講演したこともある。
公式サイトでは、提供されている楽曲を全て無料で聴くことができます。
(一部ではなく、全部無料で聴かせてもらえるところに、この方の凄さを感じます。懐が深いですし、それだけウードの魅力を伝えたいということなのかもしれません。)
私のお勧めは、
アルバム名: Min Adh Dhâkira (Mémoires)
Le Luth De Bagdad [The Baghdad Lute](ページ下方)
1番目の楽曲 Min Adh Dhâkira (Mémoires)
この曲は、ウードの楽曲を聴くのが初めての人でも聞きやすいと思います。
優しく語りかけてくれて、時々激しく、軽やかで楽しさも感じる曲で、
カイロに暮らしていた時はこのCDをよく聴いていました。
あるいは、
アルバム名:Min Ashur ila Ishbiliyya (From Assyria to Seville)
Rahil al Qamar (The Moon Fades)(ページ中ほど)
4番目の楽曲 Min Ashur ila Ishbiliyya (From Assyria to Seville)
こちらは、「アッシリアからセビリアまで」という曲名の通り、アンダルシア音楽のようにも聞こえます。楽しげな曲です。
もしよろしければどうぞ。
(※公式サイトの読み込みに少し時間がかかります。私の場合は30秒程で全て表示されました。)
最近、アフガニスタンの民族楽器の奏者や楽曲を探していますが、まだ好みの人や楽曲に出会えていません。もしお勧めの方などありましたら、良かったら教えてください。
明日はダリー語の話題に戻りますね。
今日も読んでくださってありがとうございます。