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アフガニスタン、ダリー語について

食事のマナー آداب غذا خوردن

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pastel100によるPixabayからの画像
2019年4月25日最終更新

こんにちは。

引き続き、小3のダリー語の教科書を勉強中です。
以前の記事ではダリー語の教科書から興味深い助言 اندرزها を紹介しました。

今回は少し前に教科書で読んだ「食事のマナー」آداب غذا خوردن (aadaab-e ghazaa khordan)について紹介します。

ご存じの方も多いと思いますが、アフガニスタンでは絨毯が敷かれた床に家族が車座になって座り、輪の中央に食事を置いて、大皿料理をシェアする形で食事します。
(最近はテーブルで食べる場合も増えているそうです。)

日本のように、ご飯、お味噌汁、主食が1人1人に分けられて配膳されるわけではないのですね。


まず手を洗いましょう、というところから話が始まります。

 

「食事のマナー」    آداب غذا خوردن

م۱- پیش از خوردن غذا و بعد از آن دست های خود را با آب پاک و صابون بشوییم.م
(食事の前後はきれいな水と石けんで両手を洗いましょう。)‍

م۲- در شروع خوردن غذا بسم الله الرحمن الرحیم بگوییم.م
(食べ始める時に、「ビスミッラー(アッラーの御名において)」と唱えましょう。)

م۳- لقمهٔ یی خود را باید خرد بگیریم و خوب بجویم تا خوبتر هضم شود.م
(ひと口分を取って、よく消化されるようによく噛みましょう。)
 
م۴- لقمه را باید از پیش روی خود بگیریم.م
(ひと口分は、自分の前から取らなければなりません。)
 
م۵- پیش از سیرشدن، خوردن غذا را بس کنیم.م
(満腹になる前に、食事を摂るのをやめましょう。)
 
م۶- غذا را باید داغ نخوریم تا به وجود ما ضرر نرساند.م
(熱そうな食べ物は、損害を与えなくなるまで<→火傷しなくなるまで>、食べないようにしましょう。)
 
م۷- بعد از خوردن غذا با گفتن الحمدالله، شکر خداوند (جل جلاله) را بجا آوریم.م
(食後は「アルハムドゥ・アッラー」と言って、神(崇高なるお方)に感謝しましょう。)
 

(出典:アフガニスタンの3年生のダリー語教科書25-26ページ、日本語は拙訳。
便宜上、各項目に番号を振った。)

 

読んでいただくと分かると思いますが、食事のマナーはほとんど日本と同じですね。

例えば、2番目の食べ始める前に神様に感謝する言葉を唱えるのは、日本語の「いただきます」にあたりますね。食べられる幸せをかみしめるというか。

脱線しますが、私はいつも食べ始める前の「いただきます」の瞬間に、目の前にある食材(何でもいいのですが、例えば卵)がこの食卓にのぼるまでのストーリーを頭の中に思い浮かべます。(暇なのかもしれません)

養鶏場で愛情をかけて育てられたであろうニワトリが産んだ卵が集められて、パックに詰められて、輸送され、近所のスーパーまで運ばれて、売られて、自宅の冷蔵庫に保管され、私が料理して、今ここにある・・・というところまで思い浮かべます。

習慣化されるとあっという間にこのストーリーが頭の中を巡ります。
目の前の食事が有り難くて、ごちそうに見えてきます。

ある時は、マグロ漁師さんが一本釣りしてくれた(かもしれない)マグロのストーリー、ノルウェー産のトラウト・サーモンのストーリーなど。
お米のストーリーは、テレビで米農家の皆さんの四季折々の映像に触れているので、想像しやすいです。想像を巡らせていると田んぼのにおいもします。

沢山の人手と時間がかかっていることを考えると、買うときは高いと思っても、食べるときにはこんなに安くてありがとうと思います。(そしてまた買うときは・・・)

この想像が習慣になって良かった点は、生活していて嫌な出来事とか不快なことに出会ったときに、その事象や相手の背景まで想像できるようになることです。


(その想像が合っているかどうかなんて分からないのだけれど、)自分の怒りや悲しみや不快感を分解して、相手の背景まで考えることができるような気がします。


言いたいことを我慢するわけではなくて伝えることもありますが、伝える前に一呼吸置けるようになりました。これも習慣なのかもしれません。

とはいえ、まだ当分は明鏡止水の境地にたどり着けそうもありません。
人生は楽しいことも多いですが、ある意味、修行なのかも。

閑話休題、4番目の「ひと口分は、自分の前から取らなければなりません」は、日本でも同じですね。遠くの美味しそうなところから取るのはダメだよ、ということですね。
このマナーも日本と似ていると思いませんか?

5番目の満腹になる前に食べるのをやめましょうも、日本語で言う腹八分目ですね。

最後の7番目、「食後はアルハムドゥ・アッラーと言って、神(崇高なるお方)に感謝しましょう」 ダリー語の教科書にはアルハムドゥ・アッラーと書かれていたのですが、アラビア語だとここはアルハムドゥリッラー(الحمد لله)になりますね。
日本語の「ごちそうさま」に当たります。


これでアフガニスタンの人たちと、すぐにでも一緒にナン/ご飯が食べられそうですね。