こんばんは。
アフガニスタンの小学校3年生の教科書(ダリー語)に、興味深い助言が書かれていました。助言や教訓のような言葉は、そのお国柄を表しているような気がします。
اندرزها
(助言、忠告)
د۱- به خوشنودی دل ها، بکوشیم.م
(心の充足のために努力しましょう)
د۲-علم بیاموزیم.م
(知識を学びましょう)
د۳- صادق و راستکار باشیم.م
(誠実かつ正直でいましょう)
د۴- در امانت، خیانت نکنیم.م
(預かり物の保管については意図的に信頼を裏切らないようにしましょう)
د۵- با دیگران، حسد نورزیم.م
(他人を妬まないようにしましょう)
د۶- از دو رویی پرهیز کنیم.م
(2つの顔、表と裏の顔を控えましょう)
د۷- با نرمی سخن بگوییم.م
(穏やかに話をしましょう)
د۸- صبور و شکیبا باشیم.م
(辛抱強く、忍耐強くあれ)
د۹- کار امروز را به فردا مگذاریم.م
(今日の仕事を明日に残さない)
د۱۰- به بزرگان احترام کنیم.م
(目上の人の言うことに敬意を払いましょう)
(出典:アフガニスタンの3年生のダリー語教科書21-22ページ、日本語は拙訳。)
今、ダリー語をある方に教えてもらっています。
教科書でも分からないことが沢山ありますが、疑問をひとつずつ教えてもらえることで理解が深まります。そのことがとても嬉しいです。
4番目(۴)の助言「預かり物の保管については意図的に信頼を裏切らない」、つまり他の人から預かったものを無断で使ったりしない、というのが助言になっているのは面白いなと思いました。
助言全体を通して読むと、日本とメンタリティーが似ているような気がします。
あと、個人的な備忘録になりますが、9番(۹)のمگذاریمは、نگذاریمと同じ意味で、
گذاشتن (gozaashtan、گذار、置く、放置する)の否定形。
گذاشتن (gozashtan、通り過ぎる、見逃す)の否定形とのこと。
初稿では、گذشتن (gozashtan、گذر、通り過ぎる、見逃す) と単語の意味を混同して、間違えていました。大変失礼いたしました。
こうやって間違えながら覚えていくのでしょうか。
この否定形のن(ヌーン)がم(ミーム)に入れ替わる現象も、何度も教えてもらっているにもかかわらず、なかなか頭の中に定着しない文法事項のひとつです。
でも定着していないことが意識できたので、定着まであと一歩・・・・・・いやあと10歩くらいでしょうか。
小学校3年生の頃といえば、1年に100冊以上の本を学校の図書室で借りて読んでいました。今考えると物凄い分量の日本語に触れていましたね。
本は、別の世界に連れていってくれるある種の冒険だったのかもしれません。
ダリー語も少しずつ気長に楽しく読んでいきたいです。
皆さんも良い週末を!