こんにちは。
今日はYouTubeでたまたま見つけた映画
A Single Mum from Bamyan (バーミヤーンのシングルマザー)を紹介します。
20分強の短編映画です。バーミヤーン・フィルム・アカデミー製作。
英語字幕付。
内容は、結婚で借金を抱えた夫婦の話。
夫がイランに出稼ぎに行って以来帰ってこない。
妻は洗濯の仕事をしながら1人で子供を育てている。
方々からお金の取り立てがあり、
彼女は大切な持ち物を売ってお金に換えて、なんとか日々の生活を凌いでいます。
そんな女性の生活と葛藤が描かれています。
映画の最後で主人公が夫を取り戻すためにあることを頼むのですが、
色々な意味で切ないです。
(動画の下にネタバレコメントあります。)
فیلم مادر مجرد بامیانA single mum from Bamyan
主人公(妻)は、やるせない気持ちを抱きながら
それでも懸命に毎日を生きています。
子供が会いたがっている父親の格好をして、
父親のふりをしてみても、うまくいかない。
文字を書くことができないから、
夫を取り戻すために書く手紙も人に書いてもらわなければならない。
署名の仕方も分からないから拇印にしよう。
夫があと1か月経っても戻ってこなければ
結婚指輪も売らなければならない・・・
一家の大黒柱である夫や父がいなくなった女性たちが集まって
手紙を書くシーンで本編は終わります。
おそらくこの手紙を人権委員会に送っても
夫や父を取り戻すことはできないでしょう。
それでも生きていかなければならない。
この親子の生活はどうなってしまうのだろう。
彼女は必死に自分の足で立って生活しようとしても
洗濯の仕事だけではそれが難しい。
見終わった後に女性を取り巻く環境や教育について考えさせられる映画でした。
貧しいが故に子供が教育を受けられなければ、
この状況が繰り返されるかもしれません。
かなりモヤモヤしていますが、
このモヤモヤ感を抱えたまま、時折考え続けたいと思います。