dari dari dari

アフガニスタン、ダリー語について

<ペルシア語・ダリー語文法>~したい、誰々に~して欲しい(دلを使った表現)

f:id:aya_dari:20201124180613j:plain

Katja FisselによるPixabayからの画像

 

こんばんは。

仕事が落ち着いたので、暇に飽かしてペルシア語の文法書を読んでいました。

縄田先生の『ダリー語文法入門』には引き続きお世話になっていますが、

別の文法書を読むと違う気付きをもらえることが多いので、
買ったまま放置していたペルシア語の文法書2冊を今更ながら読んでいます。

 

一冊目の文法書はこちら。大学書林の『基礎ペルシア語』です。

 

基礎ペルシア語

 

こちらは初学者向けです。文字が大きくて、サクサク進みます。

ダリー語とペルシア語の発音は少し違うこともあり、ペルシア語の発音が書いてあって助かります。

そしてこの本がとても良いと思う点は、学習者は「どのような間違いをしやすいか」が書いてある点です。自習していると思い込みの罠に陥りやすいので、「こんな間違いをしやすいですよ~」と注意喚起してくれるのは非常にありがたいです!

 

カバーを外すとこんな感じ。お洒落です。

f:id:aya_dari:20201124165619j:plain

右から左方向に、タイトルと著者の名前『基礎ペルシア語』岡崎正孝と、ペルシア語で書かれています。

 

この本では、「私は~したい」という場合として

میخواهم‍を使う表現と、‍ دل ‍を使う表現が紹介されていました。

そこでも 「どのような間違いをしやすいか」が書いてありました。

 

たとえば、「私は買いたい」は

دلم میخواهد بخرم.۱

と言います。これは日常表現で非常によく用いられる表現です。

初学者はدلم میخواهدを、دلم میخواهمと動詞を1人称にするという誤りをおかしがちですので注意してください。

(出典:『基礎ペルシア語』p.128-129、岡崎正孝著。太字、色は引用者)


嬉しいご指摘。とても助かります!

 

これをふまえて、活用パターンを作ってみました。

 

 誰々は~したい(دل「心」を使った表現)

 

4 3 2 1  
行きます ヘラートに (心は)欲する 誰々の心は 意味
بروم.۱ به هرات میخواهد دلم 私はヘラートに行きたい。
بروی.۱ به هرات میخواهد دلت 君はヘラートに行きたい。
برود.۱ به هرات میخواهد دلش 彼はヘラートに行きたい。
برویم.۱ به هرات میخواهد دلمان 私たちはヘラートに行きたい。
بروید.۱ به هرات میخواهد دلتان あなた方はヘラートに行きたい。
بروند.۱ به هرات میخواهد دلشان 彼らはヘラートに行きたい。

 

見ていただくと分かりますが、主語が何であれ、2は変わりません。

「دل 心」は3人称単数だからです。

 

さらに、上記の「1と2」と「(3と)4」の組み合わせを変えられると、
先生から教えてもらいました。

 

話者ではなく、別の人にヘラートに行ってもらいたい場合は、例えばこんな感じです。

 

誰々人に~して欲しい

4 3 2 1  
行きます ヘラートに (心は)欲する 誰々の心は 意味
برود.۱ به هرات میخواهد دلم 私は彼にヘラートに行って欲しい。
بروی.۱ به هرات میخواهد دلمان 私たちは君にヘラートに行って欲しい。
بروند.۱ به هرات میخواهد دلت 彼らにヘラートに行って欲しい。
بروم؟۱ به هرات میخواهد آیا دلتان あなた方は私にヘラートに行って欲しいのですか?

 

この表現、とても便利ですね。
これから沢山使おうと思いますが、言い過ぎには注意しないと^^

 

上記1冊目が終わったので、2冊目の文法書 『ペルシア語四週間』に入りました。

ペルシア語四週間

 

まだ第一週ですが、イランのペルシャ語とダリー語との違いが書かれていて
ちょっと感動しました。
これから読み進めるのが楽しみです。

 

では、今日も読んでくださってありがとうございます。