こんにちは。
小説を読んでいて、「(空は)狼と羊だった」という一文に出会いました。
どんな時間を想像しますか?
هوا گرگ و میش بود
直訳:(空/天気)は狼と羊だった
ペルシア語日本語辞書では、
گرگومیش (gorg-o-miish)
名詞:薄明かり、たそがれ
(出典:『現代ペルシア語辞典』 黒柳恒男著)
と紹介されていました。
ダリー語のオンライン辞書を引くと、
گرگ و میش (gurg.o.meesh)
الف- صبح زود، هوای خاکستری صبح قبل از طلوع، هوای تاریک و روشن
ب- دوست و دشمن
(قاموس کبیر افغانستان )
(意味の抄訳)
1. 早朝。日の出前明け方の灰色の空。暗く明るい空。
2. 味方と敵。
と書かれていました。
併記されていた説明(شرح)には、
گرگ و میش با هم از یکجا آب میخورند = عدل و امنی به کمال است
(抄訳)
オオカミと羊が一緒に一つの場所で水を飲むこと、
つまり正義と安全が完全に保たれている様子。
と書かれていて、最初この説明はよく分からなかったのですが、
ダリーの先生から、「これは狼と羊の見分けがつかないような時間帯のこと」だと聞いて、納得しました。
見えないから同じところで水を飲んでいても互いに気がつかない、
それぐらい薄暗い時間帯のことなんですね。
とても詩的な表現です。
こういう表現に出会うと小さな幸せを感じます。
今日も読んでくださり、ありがとうございました。
では、また。