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アフガニスタン、ダリー語について

狼と羊の見分けがつかない頃

BrunoによるPixabayからの画像

こんにちは。

小説を読んでいて、「(空は)狼と羊だった」という一文に出会いました。

どんな時間を想像しますか?

 

هوا گرگ و میش بود

直訳:(空/天気)は狼と羊だった

 

ペルシア語日本語辞書では、

گرگ‌ومیش  (gorg-o-miish)

名詞:薄明かり、たそがれ

(出典:『現代ペルシア語辞典』 黒柳恒男著)

と紹介されていました。

 

 

ダリー語のオンライン辞書を引くと、

گرگ و میش          (gurg.o.meesh)

 الف- صبح زود، هوای خاکستری صبح قبل از طلوع، هوای تاریک و روشن
ب- دوست و دشمن
(قاموس کبیر افغانستان )

 

 (‍意味の抄訳)

1. 早朝。日の出前明け方の灰色の空。暗く明るい空。

2. 味方と敵。

と書かれていました。

 

併記されていた説明(شرح)には、

گرگ و میش با هم از یکجا آب میخورند = عدل و امنی به کمال است

(قاموس کبیر افغانستان )

 

(抄訳)

オオカミと羊が一緒に一つの場所で水を飲むこと、
つまり正義と安全が完全に保たれている様子。

 

と書かれていて、最初この説明はよく分からなかったのですが、

ダリーの先生から、「これは狼と羊の見分けがつかないような時間帯のこと」だと聞いて、納得しました。

 

見えないから同じところで水を飲んでいても互いに気がつかない、
それぐらい薄暗い時間帯のことなんですね。

とても詩的な表現です。

 

こういう表現に出会うと小さな幸せを感じます。

今日も読んでくださり、ありがとうございました。

では、また。