こんばんは。随分間があいてしまいました。
お元気ですか?
外国語の辞書を引くと、
「どうしてこういう慣用表現なんだろう?」と思うフレーズに出会います。
ペルシア語の辞書でاجاق (ojaaq)を引くと、
「かまど、レンジ、こんろ」と書かれています。
単語の意味を調べるときに、
いつも例文をざっと読むようにしているのですが、
اجاق (ojaaq)には、こんな表現があります。
اجاقش کور است.۱
<俗語>彼には子どもがない。
と書かれていました。
直訳すると、「彼のかまどは暗い」
という意味にしかならないのですが・・・・・・
そのまま覚えるしかない、
いつか分かる日がくるかも、と思っていました。
疑問は解消されないままでしたが、
先日読んだ小説にも似たような表現が出てきました。
اجاقش به کور میرفت.۱
(ujaaqash ba kore me-raft.)
(直訳:彼のかまどは暗くなっていった。)
彼には子どもがいなかった。
ダリー語の先生にこんな解説をしてもらいました。
この表現は、若い頃からある程度の年齢までは、
自分で薪を拾ってかまどに火をくべることができる。
だからかまどは明るい。
でも年を重ねると、それができなくなるので、
子供たちに薪を拾ってもらう役目を任せる。
子どもがいないということは、
薪をくべる人がいないということ。
なので、かまどが暗くなるという表現になったそうです。
私もかまどが暗い人なので、何だかこの表現は忘れられません。
現代だとロボットが薪を拾ってきてくれるかもしれませんね。
皆さんもそんな表現はありますか?
では。