こんばんは。
ダリー語の小説にハルモニウムという楽器が出てくるのでどんな楽器か調べてみました。
こんな楽器です。冒頭のイメージ図や、以下のサイトでは金属リードを使ったオルガンに似た楽器としても紹介されています。
ハーモニウムの音色は、こちらの動画で確認できます。
弾いている音に合わせて1オクターブ上の音が同時に鳴るんですね。
面白いです。
(追記:鍵盤の下にあるレバーを押したり引いたりしてレジスターを変えて演奏するそうです。1オクターブ上の音が必ず鳴るわけではなく、映像では1オクターブ上の音が鳴る設定になっているのだそうです。教えてくださってありがとうございます!)
ハルモニウムをバイラミーで演奏するというくだりが書かれていて、バイラミーって何なのかも分からなかったので調べてみました。
音階(音の階段)のようなのですが、音楽紹介のブログなどでは、バイラミー旋法として紹介されていました。
旋法という言葉も今回初めて知りました。
音階と旋法の違い、難しいですね。
旋法とは
さて、そのバイラミー旋法が実演されているページを見つけました!
このサイトOnline Afghan Rubab Tutorによると、
・アフガニスタン音楽は、歴史的にも地理的にも文化の交流がある北インドの音楽と類似性がある。
・アフガン音楽の1オクターブは12の半音から成る。
・本編の音楽が演奏される前の序奏として、15-20分程でnaghma-ye kashal (نغمه کشال)(カシャール・メロディー)が演奏される。
・このカシャール・メロディーは6つに分類できる。
Rag Yeman, Rag Pari, Rag Kesturi, Rag Pilu, Rag Asa, Rag Bairami
(各ページに実演動画が掲載されています。)
・Ragとは旋律様式(旋法)のこと。
上り(arui, raft)と下り(amrui, amad)では異なることがあるそうです。
・バイラミーは、アフガン音楽によくある旋律。
実演例
詳しくまとまっているページはこちらです。
上のページには動画が沢山載っています。
最初の動画は、ルバーブをバイラミー旋法にチューニングする様子。
下から2番目のseh (سه)は、カシャルメロディーのエンディングに用いられる旋律とか。
間の動画も全体のフレーズの部分ごとを紹介しているのだと思います(多分)。
間違えていたらすみませんが、詳しく知りたい方は英語のページをご参照くださいね。
今日も読んでくださりありがとうございました。