こんばんは。とても間が空いてしまいました。
お元気でしたか。
今日はアフガニスタンの詩を紹介します。
20世紀にダリー語とパシュトー語の詩で活躍したアブドゥル・アリー・ムスタグニー عبد العلی مستغنیの詩です。
今日ちょうどこの詩を暗唱していて、皆さんに紹介しようと思いました。
まず最初に略歴を紹介します。
アブドゥル・アリー・ムスタグニー عبد العلی مستغنی
・生年:アフガン暦1293年 (西暦1914/1915年)
・没年:アフガン暦1352年 (西暦1973/1974年)
・出身:カーブル
・略歴:ダリー語とパシュトー語の詩人。ハビービーヤ高校でダリー語文学を教えた。
以下の詩は、アフガニスタンの教科書に載っていた詩を引用しました。
本記事の作成時点では、教育省のサイトにもアクセスできなくなっています。
وطن را از معارف میدهد اهل وطن رنگی
بلی، باشد چمن را از گل و سرو و سمن رنگی
دهند از سعی خویش این خانه را اهل وطن زینت
که بیجوش ریاحین نیست بر روی چمن رنگی
祖国を知識によって色づかせよう
そうしよう 草地を花と糸杉とジャスミンで染めましょう
民はこの家を飾り付けられるよう 自ら努力せよ
草花の勢いなしでは 草地の表面も色づかない
(出典:アフガニスタン小学5年生の教科書 p.147から一部引用 、和訳は引用者)
ダリー語のمعارفは、「知識」、「教育」を意味します。
私自身教育を受けることができて、今も社会人ながら別の教育を受けていて、人生が豊かになっていることを感じるので、知識や教育の大切さを詠んだこの詩を紹介したいと思いました。
20世紀初頭に、アフガニスタンにもこういう方がいらしたのですね。
詩を詠むと、先生が生徒に言っている感じがするので、ムスタグニーが高校の先生だというのもうなずけます。
最近のダリー語のニュースを読んでいると、女子の中等教育までは認められるようですが、高等教育がどうなるのか気がかりです。
今のアフガニスタンで、顔を出してインタビューを受けている女性たちの「教育を受けたい」という強い思いに心動かされます。
今日も読んでくださりありがとうございます。