ナウローズ ムバーラク!
نوروز مبارک!۱
本日春分の日は、アフガニスタン、イランなど春分を新年とする太陽暦を使う国ではお正月にあたります。
今年は1400年。節目の年ですね。
太陽暦1400年と西暦2021年を同時に生きるってどんな気持ちなのでしょう?
日本では2021年と令和3年を同時に生きている訳ですが。
アフガニスタンでは、7つの果物を使ってハフト・メワという新年の飲み物を作ります。冒頭の写真は、材料のひとつ、ドライ・アプリコットです。
一昨年はハフト・メワを作り、その様子を記事にしました。
もうあれから2年経つのですね。
早いような遅いような、やっぱりあっという間だったかな。
昨年、今年とこの飲み物を作る余裕がなかったので、来年は作りたいです。
最後にオマル・ハイヤームの『ルバイヤート』からノウルーズの詩を紹介します。
بر چهره گل نسیم نوروز خوش است
در صحن چمن روی دلافروز خوش است
از دی که گذشت هر چه گویی خوش نیست
خوش باش و ز دی مگو که امروز خوش است
はなびらに新春(ノールーズ)の風はたのしく、
草原の花の乙女の顔もたのしく、
過ぎ去ったことを思うのはたのしくない。
過去をすて、今日この日だけすごせ、たのしく。
(『ルバイヤート』岩波文庫、1949、小川亮作氏)
約1000年前の詩なのに、古びた感じがないです。
生き生きとして新鮮で。草原に行ってたのしく走り回りたいです。
『ルバイヤート』は、ペルシア語版と小川亮作氏の和訳を並べて読んでいます。
読むたびになぜか癒されます。解放感と学びがあって、好きな本です。
ハイヤームさんと直接会うことはないけれど、ハイヤームさんの言葉から影響を受けている。時空を超えたつながりって不思議です。