2021年3月28日最終更新
こんばんは。お元気ですか。
最近怒濤の日々を過ごしておりました。
今日ようやく落ち着いたのでこうしてブログを書いています。
やっぱりダリー語に触れている時間は楽しいです。
さて、今日はアフガニスタンの国技ブズカシについて、お伝えします。
ブズカシ(بزکشی)とは、山羊 بز (boz)を引っ張る کشیدن (kashiidan)の語根、کشی (kashii)に由来しています。実際に馬に乗った人たちがボールの代わりに山羊(時には子牛)を引っ張って、サークルに入れて得点を競うスポーツです。
ちなみに今回開かれたブズカシ・リーグで使われたのは本物ではなく、作り物の山羊です。
昨年、第1回ブズカシ・リーグが開催されましたが、直後にコロナが流行し始めてその後の続報はあまり聞きませんでした。どうしたのかなと思っていたところ、結局昨年はコロナ禍でリーグが中止になったと記事に載っていました。
今回第2回リーグとなるリーグが開催され、3月5日(金)に始まりました。
昨年中止になっただけに、競技者たちはこの日を待ち望んでいたでしょうね。
7日目となる最終試合は、カンダハール対クンドゥーズ戦。
実際の映像はこちらです。
Kandahar vs Balkh | Semifinal Buzkashi League 2021 | Day 7
<耳より情報>
ご存じの方も多いかもしれませんが・・・・・・
ブズカシ競技者のことを、ダリー語ではچاپانداز (chaap andaaz)と言います。
چاپと聞くと最初に「印刷」を思い浮かべるので、ちょっと不思議な単語だなと思っていました。
オンライン辞書によると、ダリー語とサンスクリット語が元になっている単語だそう。
今回のブズカシリーグには、16州、4区域からچاپاندازانが参加し、カーブルで開催されたリーグに参加したそうです。
決勝戦は5時間に及び、3対3で拮抗していたときに、アブドゥルラシード・ドスタム氏が、両者引き分けでカンダハールとクンドゥーズ両者をチャンピョンと宣言していました。
2:34:18からドスタム氏の演説です。
こういう物事の収め方もアフガニスタン流なのでしょうか?
TOLOニュースによると、両チームの競技者はあまり納得がいっていないようでした。
<3月28日追記 聞き起こしと訳>
演説の後、試合ハイライトが流れます。かなりの迫力!
元記事 「第2回国内ブズカシリーグ」
いつも思うのですが、馬を試合会場まで連れてくるだけでも大変ですよね。
以前、ヘラート州で開かれた別の大会には、馬に乗って1週間かけて移動してきてから試合をするという話がありました。
今回16州から参加したそうなので、馬たちと一緒に移動してきたのでしょうね。
試合も気になりますが、個人的には前後の旅路の方が興味あります。
(映画にして欲しい!)
ブズカシにかける情熱は熱いです。
今日も読んでくださりありがとうございます。