こんにちは。
今日は15世紀の偉大なペルシャ詩人ジャーミーの著作『بهارستان (春の園)』から逸話をひとつ紹介します。
نگاه دزدانه
فاضلی به یکی از دوستان صاحبراز خود نامه مینوشت. شخصی پهلوی او نشسته بود و به گوشهٔ چشم نوشتهٔ او را میخوانْد. بر وی دشوار آمد، بنوشت: اگر در پهلوى من دزدی ننشسته بودی و نوشتهٔ مرا نمیخواندی، همۀ اسرار خود بنوشتمی.۱
آن شخص گفت: والله مولانا، من نامۀ تو را نمیخواندم، گفت: ای نادان! پس از کجا دانستی که یاد تو در نامه است؟
「盗み見」
ある賢い人が自分の秘密を知っている友人に手紙を書いていた。ある人が隣に座っていて、目の端で書いたものを読んでいた。賢い人が困ってしまって、こう書いた。「もし私の隣に泥棒が座っておらず、書いたものを読んでいなければ、秘密を全部書いたのに」
その人は言った。「ああ、マウラナー。私はあなたの手紙など読んでいません」
答えた。「愚か者! ではどうやってお前のことが手紙に書いてあると分かったのだ」
(出典:アフガニスタン中学一年生の教科書p.84、訳は引用者。)
注:بنوشتمی(be-naweshtami)はمی نوشتمのことです。
この話に登場する「賢い人」と「マウラナー」はジャーミーのことです。
『بهارستان (春の園)』の日本語訳は出版されていないようですが、
こちらのサイトでペルシア語の原文を読むことができます。
https://ganjoor.net/jami/baharestan/
今回紹介したお話も以下の第6篇に書かれています。
https://ganjoor.net/jami/baharestan/rowze6/
こういう昔の逸話集や昔話が大好きです。
古今東西、人がいるところには色々な話があって面白いですね。
こうした逸話が残っていることからも、賢い人が尊敬されていたのが分かります。
今日も読んでくださりありがとうございます。