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アフガニスタン、ダリー語について

ジャーミーにまつわる小話

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Brian DiehmによるPixabayからの画像

 

こんにちは。

今日は15世紀の偉大なペルシャ詩人ジャーミーの著作『بهارستان (春の園)』から逸話をひとつ紹介します。

 

نگاه دزدانه

فاضلی به یکی از دوستان صاحب‌راز خود نامه می‌نوشت. شخصی پهلوی او نشسته بود و به گوشهٔ چشم نوشتهٔ او را میخوانْد. بر وی دشوار آمد، بنوشت: اگر در پهلوى من دزدی ننشسته بودی و نوشته‌ٔ مرا نمی‌خواندی، همۀ اسرار خود بنوشتمی.۱

  

آن شخص گفت: والله مولانا، من نامۀ تو را نمی‌خواندم، گفت: ای نادان! پس از کجا دانستی که یاد تو در نامه است؟

 

 「盗み見」

 ある賢い人が自分の秘密を知っている友人に手紙を書いていた。ある人が隣に座っていて、目の端で書いたものを読んでいた。賢い人が困ってしまって、こう書いた。「もし私の隣に泥棒が座っておらず、書いたものを読んでいなければ、秘密を全部書いたのに」

 その人は言った。「ああ、マウラナー。私はあなたの手紙など読んでいません」

 答えた。「愚か者! ではどうやってお前のことが手紙に書いてあると分かったのだ」

(出典:アフガニスタン中学一年生の教科書p.84、訳は引用者。)

 

 注:بنوشتمی(be-naweshtami)はمی نوشتم‍のことです。

 

この話に登場する「賢い人」と「マウラナー」はジャーミーのことです。

 

『بهارستان (春の園)』の日本語訳は出版されていないようですが、

こちらのサイトでペルシア語の原文を読むことができます。

https://ganjoor.net/jami/baharestan/

 

今回紹介したお話も以下の第6篇に書かれています。

https://ganjoor.net/jami/baharestan/rowze6/

 

 

こういう昔の逸話集や昔話が大好きです。

古今東西、人がいるところには色々な話があって面白いですね。
こうした逸話が残っていることからも、賢い人が尊敬されていたのが分かります。

今日も読んでくださりありがとうございます。