こんにちは。
今日はアフガニスタンの教科書で学んだ諺(ضرب المثل)を紹介します。
هر گلی که میزنی، به سر خویش میزنی.ا
(har gule ke mezanee ba sar khaysh mezanee.)
訳:因果応報
字義通り訳すと、「どの花も自分の頭に咲く」となります。
自分が撒いた種は自分で刈り取るという意味で、
良いことをすれば良いことが、悪いことをすれば悪いことが、自分の身に起こるという意味で使われます。
良いことと悪いことの定義が人によって違うこともありますが・・・・・・
日本では、このことを因果応報と言いますよね。
以下のgoo辞書によると、因果応報という言葉は『大慈恩寺三蔵法師伝(だいじおんじさんぞうほうしでん)』が出典だそうです。
『大慈恩寺三蔵法師伝』の現存最古の写本は、奈良県の法相宗大本山 興福寺に所蔵されています。平安時代のもので、以下に写真が掲載されています。
法相宗大本山 興福寺 『紙本墨書大慈恩寺三蔵法師伝』
https://www.kohfukuji.com/property/d-0081/
こんなに古い出典の言葉なのですね。
因果応報は仏教用語ですが、現在のアフガニスタンが位置する地域に仏教が栄えていた頃から存在する考え方なのかもしれません。
この諺、ネット上ではこちらの表現の方がヒット数が多かったです。
هر گلی بزنی به سر خودت زده ای.ا
多くがイランのURLのページでした。
イランのペルシア語ではこの表現の方がよく使われるのかもしれません。
今日も読んでくださってありがとうございます。