こんばんは。
以前このブログで、アフガニスタンで出版されたダリー語の童話『کاکا مراد(カカ・ムラド)』を紹介しました。
この本はアフガニスタンのNGOガフワラが、中村哲先生の功績について語り継ぐために出版したものでした。(ガフワラگهوارهとは、ダリー語で「ゆりかご」を意味します。)
以前の紹介記事
昨年12月には日本語版『カカ・ムラド~ナカムラのおじさん』が出版されました。
すでにご存じの方もいらっしゃると思います。
私は今年に入って偶然書店で見かけて購入しました。
内容は、中村哲先生の活動を元に書かれた『カカ・ムラド』と、先生のお人柄から着想を得て紡ぎ出された物語『カカ・ムラドと魔法の小箱』の二話です。
全ページフルカラーの絵本です。
事実に基づいた物語『カカ・ムラド』は、中村先生の活動がアフガニスタンの方の視点で描かれています。かつてのガンベリ砂漠はどんな場所だったのか、病気の原因を調査していく様子、最終的に用水路が引かれることでガンベリ砂漠がどう変わったのかなど、子供にも分かりやすく書かれていて素敵な絵本になっています。
絵も色とりどりで、見ているだけで温い気持ちになります。
物語『カカ・ムラドと魔法の小箱』は、家族の愛情が伝わる作品です。
物語の最後には「魔法の小箱」が描かれています。アフガニスタンの方が描く魔法の小箱のイメージはこれなんだなと納得。絵柄から、中村先生への敬意と愛情が伝わるようでした。
子どもから大人まで幅広い世代の方が読んで楽しめて、学びもある絵本です。
気になる方は是非お手にとってご覧ください。
今日も読んでくださりありがとうございます。