こんばんは。
アフガニスタンのTOLO新聞を読んでいたら、
アフガン絨毯(じゅうたん)産業について記事が載っていました。
特に皆さんに見ていただきたいのは、
元記事の一番下に載っているカーペットの模様です。
水の波紋のような模様で、とても美しいと思いませんか。
同心円状に広がるパターンひとつひとつも繊細で、色使いも落ち着いていて、
きっと家に飾ったらお洒落だろうなと思いました。
気になった方は覗いてみてくださいね。(私はTOLOニュースの回し者ではありません)
元記事 「アフガン絨毯の輸出量 7割減」
アフガン絨毯の販売価格は、ペルシア絨毯と比べて同じなのかどうか分かりませんが、
写真で見る限り、それなりのお値段がしそうです。
日本で販売している高級ペルシア絨毯は、車と同じかそれ以上の価格ですよね。
記事によると、今年アフガニスタンの絨毯産業は、治安悪化とコロナ危機の影響を受けて、国外輸出量が7割減となってしまったそうです。
(具体的には、今年の国外輸出は25万平方メートル。去年は70万平方メートル。)
絨毯生産者・輸出業者組合長の話が紹介されていました。
بسیاری از قالین بافان در حال حاضر نمیتوانند تولیدات شان را با بهای مناسب بفروشند؛ چون بازار بسیار کم رنگ است.۱
絨毯職人の多くは、現在、絨毯を適正価格で売ることができずにいる。
というのも、市場が活気を失っているからだ。
(出典:「アフガン絨毯の輸出量 7割減」、1399年蠍座月17日付TOLOニュース記事。和訳、太字、色は引用者。)
この引用文に出ているکم رنگ (kam rang)という言葉は、
もともとお茶の濃淡を表す時に使います。
薄いお茶 چای کمرنگ (chaai kam rang)
濃いお茶 چای پررنگ (chaai pur rang)
お茶以外で見たことがなかったので、上の新聞記事のように、市場の状況を表す時にも使える表現なんだと勉強になりました。
辞書に載っている意味は、よく使われる意味の候補のひとつにすぎないですものね。
言葉の持つイメージを大切にしたいと思いました。
絨毯の話に戻りますね。
絨毯は、織り始めてから市場に出荷されるまでに37工程を踏む産業で、
アフガニスタン国内の職人および販売業者数は、100万人と推定されています。
アフガンの全人口が3,600万人(※)なので、大きな産業です。
※2020年7月現在米国中央情報局(CIA)数値。
なんとかこのコロナ禍を乗り越えて残っていって欲しいと思います・・・・・・
世界市場に輸出されているので、日本でもラグ・カーペット選びの選択肢になるといいですね。
今日も読んでくださりありがとうございます。