2020年11月30日最終更新
こんばんは。
ダリー語の教科書を読んでいたら、アフガニスタンの方をこんな風に呼ぶという呼称が紹介されていました。
私が知らなかっただけかもしれませんが、初めて聞いて興味深かったので紹介しますね。
در سرزمین افغانستان، اقوام گوناگون را میتوان یافت؛ اما این اقوام دست به دست هم همچون زنجیری ناگسستنی وحدت و همبستهگی خود را حفظ کردهاند. هرگاه دشمنی قدم بر این خاک گذاشته، مردم در صفوف محکم با مردانهگی و جانفشانی و ایمان، دست دشمن را از این خاک کوتاه نمودند و آزادی و استقلال خویش را حفظ کردهاند. افغانها را برهنهپایان توفانآفرین و شیران سنگر شکن نامیدهاند. افغانها در مقابل دشمن همچون شمشیر برنده و در برابر همدیگر به لطافت حریر و صمیمیت نسیم رفتار میکنند.۱
アフガニスタンの国土では色々な民族と出会う。だが民族同士が手と手をつないで、切れない鎖のような連帯を保ってきた。敵がこの地に足を踏み入れるたび、人々はしっかりと列を成して勇ましく献身的に信仰と共に敵(の手)をこの土地から追い出し、自由と独立を維持してきた。アフガン人を「台風を起こす裸足たち」や「塹壕を破る獅子」と呼んできた。アフガン人は、敵に対しては鋭い剣のように、互いには絹のような優しさと、そよ風のような親密さで接している。
(出典:アフガニスタン7年生のダリー語の教科書(p.34)、和訳、太字、青色は引用者。)
別の呼び名(青色部分)はこれだけだと意味が分かりにくいかもしれません。
教科書でも注釈が付いていたので、合わせて紹介します。
برهن هپایان توفانآفرین: مراد مردم نادار افغانستان است که در برابر بیگانهگان تجاوزگر توفانها بر پا کردهاند.۱
شیران سنگرشکن: مجاهدان دلیر افغان که همیشه سنگرهای تجاوز را در هم شکستهاند.۱
「台風を起こす裸足たち」とは、外国の侵略者に対して台風を引き起こす、貧しいアフガニスタンの人のこと。
「塹壕を破る獅子」とは、常に侵入者の塹壕を打ち破ってきた勇猛なアフガン聖戦士のこと。
(出典:アフガニスタン7年生のダリー語の教科書(p.35)、和訳、太字、青色は引用者。)
この説明から、「勇敢さ」がアフガニスタン人のアイデンティティーのようですね。
呼び名ひとつ取ってみても興味深いですね。
※ توفانآفرینのآفرینは、動詞آفریدن (aafariidan)(意味:創造する、事件を起こす)から来ています。
私はآفرین (aafareen)(意味:賞賛、賛美)と勘違いしていました。
こういう間違いをすると記憶に定着します。
それにしても「台風を起こす裸足たち」という表現が面白いですね。
日本でも「自分のからだ以外、資本となるものを何も持たないこと(出典:コトバンク)」を裸一貫と言いますが、ダリー語では「裸足」なんですね。
出典:https://kotobank.jp/word/%E8%A3%B8%E4%B8%80%E8%B2%AB-601671
今日も読んでくださってありがとうございます。