こんばんは。
最近ダリー語の授業で、サナーイー・ガズナウィーの詩を読みました。
サナーイーとはどういう人物なのか、小学館『日本大百科全書』から引用します。
サナーイー
ペルシアの詩人。アフガニスタンのガズニーに生まれる。初め宮廷詩人としてガズナ朝末期のスルタンに仕えるが、郷里を去ってバルフに向かい、メッカ巡礼に出てから、しだいに神秘主義の道を歩む。ホラサーン地方を長年月にわたって放浪し、1124年ごろ郷里に帰る。晩年は隠遁(いんとん)生活のうちに作詩に専念し、郷里で没する。ペルシア三大神秘主義詩人の一人に数えられる。
出典 コトバンク 小学館『日本大百科全書(ニッポニカ)』サナーイー
(太字は引用者。)
多作の詩人ですが、教科書以外で本を読んだことがないのです。
詩人の本が手元にたまっています。(今はアッタールの『鳥の言葉』を日本語訳で読んでいます。)
サナーイーが後世の詩人に尊敬されていたことが分かる言葉があります。
چنانکه مولانا جلال الدین محمد بلخی میگوید:۱
عطار روح بود و سنایی دو چشم او
ما از پی سنایی و عطار آمدیم
('attar rooh buud wa sanaayee du chashme uu)
(maa az pai sanaayee wa 'attar aamadeem)
マウラーナー・ジャラールッディーン・ムハンマド・バルヒー(ルーミー)がこのように述べた。
アッタールは魂 サナーイーはその両目
我々はサナーイーとアッタールの後ろを歩んできた
(出典:アフガニスタン7年生のダリー語の教科書(p.29)、発音、和訳は引用者。)
後ろを歩んできた、後ろを歩む人たちのことを英語ではfollower(フォロワー)と言いますが、ダリー語でもこんな風に言います。
پیرو (pairaw)
意味:弟子
この言葉پیرو (pairaw)は、
پی (pai)「後ろ」を رو (raw) 「行くرفتن (raftan)の語根」と
考えられるので、「弟子」、「フォロワーپیروان 」という意味になります。
ダリー語は分解して考えると覚えやすいですね。
今日も読んでくださりありがとうございます。