こんばんは。
皆さんクリケットはご存じですか。
ダリー語の新聞を読んでいると、クリケットの話題を頻繁に目にします。
アフガニスタンではクリケットも盛んなスポーツのひとつなんですね。
そんなクリケット、来月9月にはアフガニスタンの国内リーグが開催されることになりました。
新型コロナの感染対策をした上で、一部観客を入れた試合をするそうです。
そもそも、クリケットとはどんなスポーツでしょうか?
日本クリケット協会(JCA)のサイトではこのように紹介されていました。
クリケットは、英国、オーストラリア、インド、南アフリカ、西インド諸島などの英連邦諸国を中心に大人気で、世界の競技人口はサッカーに次いで第2位といわれる。特にインド、パキスタン、スリランカ、バングラデシュなどの南アジア諸国では、圧倒的な人気を誇り、トップ選手の年収は30億円を超える。
(出典:一般社団法人 日本クリケット協会(JCA) クリケットとは)
JCAのサイトでは、クリケットの試合形式についても細かく説明されていました。
図が載っているので非常に分かりやすく、イメージしやすいです。
各チームが交互に攻撃(打つ)と守備(投げる )を1回ずつ行います。攻撃側はボールを打って得点を稼ぎ、守備側はボールでウィケットを倒すなどしてアウトを取ります。守備側が規定投球数を投げ切るか、攻撃側から10アウトを取ったところで攻守交代です。後攻が逆転した時点か、試合終了時に得点が多いチームが勝ちとなります。
(出典:一般社団法人 日本クリケット協会(JCA) 「クリケット入門ブック」 p.14)
クリケットにご興味ある方は、この協会の「クリケット入門ブック」をご覧くださいね。
クリケットでは、投手(ボーラー)が投げる時に肘を曲げないとか、
打者(バッツマン)はファウルゾーンがないのでどこに打ってもOK、
何回空振りしてもOKとか、野球と違う点が面白いです。
ところで、アフガニスタンのクリケットリーグの名前は、
パシュトー語でشپږیزه کريکټ لیګ (Shpageeza Cricket League)と呼ばれています。
ダリー語では、لیگ شش دوش کرکت (liig shash dawesh kriket)と書かれていました。
通称名で使われているのはパシュトー語の方だと思います。
2020年のアフガニスタンのクリケット国内リーグについて
試合:加盟チームによるトーナメント形式
期間:9月6日~16日
開催場所:Kabul Cricket Stadium (カーブル・クリケットスタジアム)
リーグに加盟しているチームは、全部で6チームです。
チーム名 | 発音 | 英語のチーム名 |
---|---|---|
آمو | (amo) | Amo Sharks |
بند امیر | (bande amiir) | Band-e Amir Dragons |
بُست | (boost) | Boost Defenders |
کابل | (kaabl) | Kabul Eagles |
مس عینک | (mes ainak) | Mes Ainak Knights |
سپین غیر | (spin ghar) | Spin Ghar Tigers |
ちなみに去年の優勝チームは、Mes Ainak Knightsだったそうです。
リーグ開催のための感染対策
日本の厚生労働省にあたるアフガニスタンの公衆衛生省が出したガイドラインでは、次の対策が求められています。
・観客の人数は収容人数の3割までとする。
・観客はマスクを着用する。
・観客同士は2メートルずつ距離をあける。
・観戦はスタンドの開放空間で行う。
・試合前に、選手、スタッフなどの関係者全員の陰性を確認する。
観客の人数はかなり限定的ですね。
日本のプロ野球の試合でも、スタジアム収容人数の5割(または5,000人)が上限なので、アフガニスタンの3割というのも、必要な距離を取るためには仕方のないことなのでしょうね。
参考:TOLOニュース「観客に、シクサーズ・リーグの観戦許可が部分的に下りる」
2017年に行われたクリケットの試合の動画(2017年)
こちらは2017年の試合の様子です。
雰囲気がつかめるのではないでしょうか。
この試合は、カーブル・イーグルズ 対 ブースト・デフェンダーズです。
Shpageeza Cricket League S.5 Kabul Eagles VS Boost Defenders 1st Match 2017
途中までは英語放送ですが、途中(38分30秒頃)からダリー語放送に変わります。
スポーツは、言葉がわからなくても、ルールが分かると理解できて面白いですね。
(そのうち言葉の方も徐々に分かってくる・・・・・・)
今日も読んでくださりありがとうございます。