こんばんは。
以前ペルシア書道のことを記事にしました。
あれから 小5と小6の『書道』の教科書を一通り学習して、
もう少し細かく基礎から学びたいという気持ちになりました。
ペルシア書道は、日本の書道のような毛筆ではなく、葦や竹の筆を使います。
現在使用している、頂き物のアシの筆です。
この葦の筆を使ってひと文字ずつ、基礎から練習しなおしています。
文字のカーブの角度、バランスとか、墨のつける量や紙などもそうなのですが、
一番大事なのは葦の筆なんですね。
鉛筆のように削って使っていくので、今使っているものも、いつかなくなります。
学び始めの今だからこそ、葦の筆の作り方を知りたくなりました。
教科書にはこんな風に書かれていました。
قلم نی
مهمترین وسیله قلم نی خوشنویسی است. قلم بمعنی قطع است چون تراشیده شد به آن قلم میگویند. و قلم خوب آن است که در پختهگی اعتدال داشته باشد نه خام باشد نه سوخته.۱
アシの筆
最も重要な道具は、書道用のアシの筆です。「カラム(筆)」とは、切断という意味です。カットされるので、そこからカラムと呼ばれます。良いカラムとは適度に熟したものであり、未熟でも、焼けたものでもありません。
(出典:小学校6年生『書道』の教科書(旧版)、p.63ページ、和訳は引用者)
そこで地元の方から助言をいただき、私有地以外の場所で、川沿いにあるアシ(ヨシ)原を探しました。
アシ(ヨシ)については、ススキとオギとの見分け方が難しかったのですが、
こちらのサイトに写真付きで詳しく書かれていたので参考にさせていただきました。
出典:お花の写真集 ススキとオギとヨシ(アシ)の見分け方
特に、「葉の中央に白い筋があるか、ないか」と水辺かどうかで見分けられました。
アシ(ヨシ)は、葉の中央に白い筋がなく、水辺に生えています。
教科書に書かれていた筆作りに適した良いアシの条件、「良いカラムとは適度に熟したものであり、未熟でも、焼けたものでもありません」に合致するアシがどれなのか、まだ分かりません。
こんな感じで川沿いに生えていましたが、これが「未熟なアシ」なのでしょうか。
ここまでいくと、「焼けたアシ」になるのかと思うのですが・・・・・・
右側の茶色いアシは枯れた状態の茎です。もう手でパリパリに割れてしまいました。
左側の緑色は雑草に紛れて生えていました。
小6の『書道』の教科書には、「葦の筆をうまく削ることができる人は、書くことも上手」というようなことが書かれていました。
プロほど、自分が使う道具の手入れも怠らず、いつも最高の状態に保つことができるということでしょうか。良いアシも瞬時に見分けられるのでしょうね。
「適度に熟したアシ」はどこにあるのでしょうか?
筆を作るにはまだ道のりが遠いような気もします。
今日も読んでくださりありがとうございます。
ではまた。