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アフガニスタン、ダリー語について

ヘラート州で絹マスクの生産が始まる

silk tree

SchwoazeによるPixabayからの画像
2020年8月27日最終更新

 

こんばんは。

今日は、ヘラートのシルクの話なので、silk treeとも呼ばれるネムノキの写真を選びました。

ネムノキはアフガニスタンでも見られるとか。花が美しいですね。
ネムノキの花は、ダリー語でگل ابریشم(gul-e abreshoom; シルクの花)と呼ぶそうです。

  

ここ最近、日本でもマスクの手作りが話題になっていましたが、アフガニスタンでもシルクマスクの生産が報道されていたので紹介します。

 

元記事はこちらです。

「ヘラートの縫製工場、絹のマスク生産を開始」

tolonews.com

 

 

ヘラート州の場所

ヘラート州は、アフガニスタン西部に位置する州です。
西はイラン、北はトルクメニスタンと国境を接しています。
(下図のターコイズ色部分)

herat

出典:https://d-maps.com/carte.php?num_car=25962&lang=en(編集は引用者)

 

ヘラート州でシルクマスクの生産が始まる(記事 一部抜粋)

ヘラート州の縫製工場では、これまでにシルクマスク5,000枚を生産したそうです。
約40人が働いていて、男性は工場で、女性は自宅でマスクを作っています。


工場の経営者によると、これまではシルク服を生産していたが、コロナウィルスの感染拡大により、海外市場向けにシルクのマスクを作ることにしたそうです。

綿製のマスクも作っていて、こちらはアフガニスタンの人々向けに作っているとか。

 

元記事の写真には、女性が自宅で仕事をしている様子と、中国製のミシンが並んだ工場で男性が作業する様子が写っています。

女性が扱っているシルクの布はそこはこかとなく美しい雰囲気が漂っている気がします。
できることならもっと近くで見てみたいです。


仕立職人さんのコメントを一部引用します。  

仕立職人のモハンマド・アーリフはこれについて次のように語った。「コロナの病気がアフガニスタンに入って来たため、私たちは高品質の絹製マスクを作っています。このマスクを作ることで同胞の命を救えたら嬉しいです」

 

別の仕立職人ミール・ヤーワルはこれについて次のように言った。「布は絹で、非常に高品質なものです。私たちはこのマスクを作り、安い価格で売ります」

 

この従業員たちの話では、彼らはマスクの内側に綿の布を用いており、顔の皮膚を保護するのに有効である。このマスクは洗濯することができる。

(出典:「ヘラートの縫製工場、絹のマスク生産を開始」、1399年牡牛座月18日付TOLOニュース記事。和訳は引用者。) 

 

そういえば、 小5のダリー語教科書でも、ヘラート州のシルクの話が取り上げられていました。養蚕業が盛んなようですね。

蚕(かいこ)の話も出ていました。

蚕と言えば、小学校低学年の頃、家で蚕を育てる宿題がありました。
皆さんはどうでしたか?

おぼろげな記憶ですが、学校である程度育った幼虫を生徒がそれぞれ家に持って帰って、育て続けるというものでした。ある日、静かになったと思ったら繭になっていて、しばらくしたら、蚕蛾(カイコガ)になっていて驚愕。とても怖かった思い出があります。蚕は、そのまま家の外に元気よく飛んで行ってしまいました。

今となっては良い思い出ですが、これって今も続けられているのでしょうか?


養蚕業もそうですが、意外にもアフガニスタンと日本の共通点は多いみたいです。

ダリー語で、蚕はکرم ابریشم(kerme abreshom)(「絹の虫」という言い方)、繭(まゆ)はپیله (peela)でした。

 

単語表現

普段あまり読まない分野の記事を読むと、単語が増えますね。
以下に一覧を作りました。

ダリー語の単語、表現 発音  意味 
ماسک (maask) マスク
خیاطی (khayaatee) 縫製の
تکه (teka) 布、一部
ابریشمی (abreshumee) 絹の
نخی (nakhee) 綿の
کارگاه (kaargaah) 作業場、工場
خیاط (khayaat) 仕立職人
کارمند (kaarmand) 従業員
مالک (maalek) 所有者、オーナー
سرگرم (sargarm) 没頭して、忙しく
کیفیت (kaifyat)
قابل شستشو (qaabel-
shostusho)
洗濯できる

 

 

今日も読んでくださりありがとうございます。
では。

 

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