こんばんは。
昨晩は、ずっと観たかった映画をDVDで観ました。
イランのアッバス・キアロスタミ監督の『友だちのうちはどこ?』(原題:خانه دوست کجاست؟)です。
ペルシア語の映画(日本語字幕)です。有名な作品なので、ご覧になった方もいらっしゃいますよね。
この『友だちのうちはどこ?』は、色々な人から「イラン映画が好きなら絶対見るべき作品」と勧められてずっと(15年以上も!!)探していました。
1987年の作品だからか、レンタルでなかなか見つけることもできず、ネットでは高額すぎて購入することもできなかったのですが、今回ようやくAmazonで入手できました。
(2018年修復版ニューマスターBlu-rayが出たお陰かもしれません。)
Amazonにはこの修復版のDVDがいくつか販売されており、一作品だけのものや、数作品をまとめたDVDボックス(IとII)があります。
私はアッバス・キアロスタミ ニューマスターBlu-ray BOXIを注文しました。
ボックスIには、以下の3作品が収録されていました。
『友だちのうちはどこ?』
『そして人生はつづく』
『オリーブの林をぬけて』
こちらがDVDボックスと解説ブックレットです。
Amazon限定商品の特典として、オリジナルノートとしおりが5点ずつ付いており、ペルシア語で『友だちのうちはどこ?』خانه دوست کجاست؟と書かれていました。
ノートもしおりも、作品内のものに模していて素敵なものです。
(ですが絵などのデザイン性があると表紙であっても著作権の対象となるようなので、写真の掲載は控えます。以下のAmazonのページにはサンプル画像が載っていたのでご興味ある方はどうぞご覧ください。)
【Amazon.co.jp限定】アッバス・キアロスタミ ニューマスターBlu-ray BOXI(オリジナルノート5冊&しおり5枚付)
(今見ると、なぜかこの商品が10倍以上の価格になっていてビックリ。買ったときと一桁違う値段が付いている!! 希少価値だからなのでしょうか。)
この映画について
題名:『友だちのうちはどこ?』
原題:« خانه دوست کجاست؟ »
監督・脚本:アッバス・キアロスタミ
制作年:1987年
イラン作品
あらすじ(結末は書いていません)
小学2年生の教室。先生が皆の席を回り、宿題をチェックしている。
主人公アハマッドの隣の席に座るモハマッド・ネマツァデは、先生に宿題をノートに書いてこなかったことを咎められ、今度ノートに書いてこなかったら退学だ、と言われる。
学校から帰宅して、母親から宿題をするように言われたアハマッド。
鞄を開くと、そこにはモハマッドのノートが。自分のノートにとてもよく似ていて持ってきてしまっていたのだ。そこで隣村のポシュテに住む友だちモハマッドにノートを返しに行くのだが・・・・・・
以下、感想を書きますね。
(結末は書いていませんが、これから見る方は読まない方が良いです。)
感想
「なんとしてもノートを返さないと! 友だちが退学になってしまう!!」という主人公アハマッドの心の焦りが伝わってきました。
アハマッドが走っているシーンがあって躍動感がありますが、作品全体の時間の流れが緩やかだからか、ドキドキしながらも、のんびり観ることができる作品です。
特に大きな事件は起きません。それが逆に現実味を増しているのかもしれません。
どこかの国の誰かの物語と言えるくらい自然です。
個人的には、病気だからもう歩けないと言っているおばあさんに「中庭まで出てきて洗濯物を見て欲しい」とか無理を言ったり、道案内してくれているおじいさんに「もう少し早く歩いてください」と言ったりしている様子が微笑ましかったです。
小学校2年生ってこんな感じなのかなと。
夜になると真っ暗になってしまうポシュテ村の様子は幻想的でした。
ドアや格子窓から漏れる光、ぼんやりと壁に映し出されるステンドグラスの明かりも美しかった。華やかではないけれど、素朴な美しさがある作品です。
作中に主人公が走るジグザグ道は、一度見たら忘れられません。
今日も読んでくださりありがとうございます。
では。