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アフガニスタン、ダリー語について

カーブルで初の「ストリート」ファッションショー開催

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Wolfgang BorchersによるPixabayからの画像
2020年8月27日最終更新

 

こんにちは。

皆さんはアフガニスタンのファッションと聞いて、どんな服装を思い浮かべますか。

ダリー語を勉強していて服装に興味が湧いたのでこんな本を注文して読んでいます。

 

Embroidery from Afghanistan (Fabric Folios) (『アフガニスタンの刺繍』)

https://www.amazon.co.jp/gp/product/0714125741/ref=ppx_yo_dt_b_search_asin_title?ie=UTF8&psc=1

 

※言語は英語、全ページカラーです。
この記事執筆時点では、日本に在庫はないためアメリカからの発送になるようです。

 

この本ではアフガニスタンの方が着るドレス、小物、敷物に施された刺繍を紹介しています。
繊細な色とりどりの刺繍が施されていて見事です。時々眺めては楽しんでいます。

特にバローチ(バルーチ)民族のミラーワーク(小さな鏡を縫い込む手法)が施された衣装の美しさと言ったら、思わずため息が出ます。

 

ところで、バローチ(バルーチ)民族の名前を初めて聞かれた方もいらっしゃるかもしれません。『岩波 イスラーム辞典』ではこう書かれていました。

 

バルーチ

パキスタン南西部を中心に、イラン、アフガニスタンにかけて居住する民族集団。中央アジアのトルクメニスタン、アラビア半島のオマーン、東アフリカの沿岸部にも散在する。イラン系のバルーチ語を母語とし、推定人口は約300万。ただし、言語的には周辺民族に同化しながらも、バルーチとしての文化的規範を強く維持する人々もかなりの数にのぼるとされる。(後略)

(出典:『岩波イスラーム辞典』261バルーチ)

 

「バローチ(バルーチ)」「ドレス」などの単語で検索すると美しい衣装の画像がヒットすると思います。

この素敵な刺繍は、一着あたりどのくらいの時間をかけて作られているのでしょう?
本当に一生物と言っても良いくらいの細やかな手作業です。

 

こちらの記事に掲載されている衣装も非常に美しいです。
豪華絢爛という感じでしょうか。モデルさんも素敵です。


元記事はこちらです。

 「カーブル初『ストリート』ファッションショーの開催」

tolonews.com

 

カーブル市で行われた初の「ストリート」ファッションショー。

これまでは屋内開催だったそうですが、今回は初の屋外。
アフガニスタンの伝統衣装の美しさを人々にもっと知ってもらおうと、
女性5人、男性約25人が1時間ファッションショーを行ったそうです。

 
このファッションショー、ヘラート州でも開催予定です。

移動は治安の面からも大変なことだと思いますが、モデルさんたちの意気込みが感じられます。

記事に記載されていたモデルさんの声を紹介します。

 

青年30人のうちの女性5人は、多くの困難があるにも関わらず、タブーを打ち破るために、この仕事に従事すると語っている。

 

(ヤルダー・ジャマールザーダ)は、この仕事に従事するのは困難なだけではなく、危険であることも分かっている。「私たちは心の中で恐れていますが、(モデルの)仕事を自由に進められるよう、政府が私たちを支援してくれるよう願います」

 (出典: 「カーブル初『ストリート』ファッションショーの開催」、1398年水瓶座月3日付TOLOニュース記事。和訳、色は引用者。)

 
特に女性が屋外でファッションを披露するのは、色々な意味で非常に勇気のいることなのでしょう。

そんな中でも、厳しい治安状況や取り巻く環境に負けない心を持ち続けるのは、とてつもなく凄いことだと感じました。

このアフガニスタンのモデルさんたちは国外のショーにも参加しているそうです。
いつかどこかで見ることができたらと思います。


今日も読んでくださりありがとうございます。