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アフガニスタン、ダリー語について

「ソロモンとアリ」の詩(スマホ対応修正しました)

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まきこ 川崎によるPixabayからの画像
2019年12月6日最終更新

こんばんは。
最近とても寒くなってきましたね。

少し前にこんな詩を習ったので紹介します。

(スマホ用に表示を修正しました。)

 

«سلیمان و مور»
ا۱   به راهـی در، سلیمـــان دید موری
ا۲   که با پای ملخ می‌کرد زوری
ا۳   به زحمت خویش را هر سو کشیدی
ا۴   وزان بار گران، هـر دم خمیـــدی
!ا۵   به تنــدی گفتش ای مسکین نادان
ا۶   چــرایی فارغ از ملـــک سلیمــان
ا۷   بیا زیــــن ره به قصر پادشاهــــی
ا۸   بخور در سفره ما هر چــه خــواهی
ا۹   مکــش بیهوده ایـن بار گـــران را
ا۱۰  میازار از بــرای جســـم، جــان را
ا۱۱  بگفت: از سور کمتر گــوی با مـور
ا۱۲  که موران را قناعت بهتـر از ســور
ا۱۳  نیفتد با کسـی مــا را ســر و کــار
ا۱۴  که خود هم توشه داریم و هم انبار
ا۱۵  مرا امید راحـتهاست زین رنــج
ا۱۶  من این پای ملخ ندهم به صد گنج
ا۱۷  گــرت همــواره بایـد کامــگاری
ا۱۸  ز مــور آمـوز رســــم بــردباری
ا۱۹  مرو راهـی کــه پایــت را ببندنـد
ا۲۰  مکن کاری که هشیـاران بخنــدند
ا۲۱  چه در کار و چه در کـار آزمـودن
ا۲۲  نباید جـز به خــود محتاج بــودن
ا۲۳  هر آن موری که زیر پای زوریست
ا۲۴  سلیمانسـت، کانـدر شکل موریست
«پروین اعتصامی»
  

「ソロモンとアリ」
 1‍‍ 旅の途中、ソロモンはアリを見た
 2 バッタの足を力で押しているのを
 3 頑張って自分をあらゆる方向に動かし
 4 その重い荷物で腰を絶えず曲げていた
 5 ソロモンはきつく言い放った おい、愚かで惨めな奴よ!
 6 どうしてソロモンの土地を知らないのか
 7 共に王の城へ続くこの道を行こう
 8 我々の食卓で望む物を何でも食べよ
 9 この重い荷物を無駄に引くな
10 食べ物のために命を削るな
11 アリは言った。「アリと食卓の話をするな。
12 アリというものは贅沢よりも節制を好む
13 他人と面倒な付き合いをしなくてもすむ
14 なぜなら私たちは食糧も食料庫も持っているからだ
15 この努力ゆえの快適さを望む
16 私はこのバッタの足を 多くの財宝を積まれても渡さない
17 もしあなたがいつも幸せでいたいのなら
18 アリから忍耐強い習慣を学びなさい
19 あなたの足を縛るような道を行くな
20 聡明な人に笑われるようなことをするな
21 仕事でも学びでも経験せよ
22 自分以外の者に頼るな
23 自分の足で頑張っているアリは
24 アリの姿をしていも 実はソロモンなのだ

パーヴィン・イウティサーミー作

(出典:アフガニスタンの5年生のダリー語教科書  36-37ページから一部抜粋。文頭の数字と和訳は引用者によるもの。)

 

文法

‍・7行目のرهは‍راه (意味:道)の省略形です。

・9行目のمکــشنکــش (意味:引くな)です。( نمの入れ替わり)

・10行目のمیازارنیازار (意味:苦しめるな)です。( نمの入れ替わり)

・18行目のز はاز (意味:~から)の省略形です。

・19行目のمرونرو (意味:行くな)です。( نمの入れ替わり)

・20行目のمکننکن (意味:するな)です。( نمの入れ替わり)

 
※各行の文末はすべて韻を踏んでいます。
例えば、1行目と2行目の文末、3行目と4行目の文末・・・・・・です。
(なんて美しい韻なのでしょう!)

 

感想

ソロモン王が働き者のアリに好きなだけ食べ物をあげよう、重い物を引っ張るそんな無駄な努力はするなと言った時に、アリが返す言葉に凄みがあります。

たとえば食べ物に困らず、潤沢な資産があったとして、今の仕事を辞めるでしょうか。
私の場合、仕事量は調整しても、翻訳の仕事は辞めないと思います。

仕事を通じた学びなど、お金以外の報酬があるからです。
知識欲が満たされたり、誰かに喜んでもらえる喜びや、仕事関連で将来の夢があるからなんですね。

ひとつずつ、長い年月をかけてやり遂げることの大事さを教えてもらった気がします。

今日も読んでくださり、ありがとうございます。