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アフガニスタン、ダリー語について

アフガニスタンの諺(ضرب المثل) 良い年かどうかは、春に明らかになる

berry

Karen ArnoldによるPixabayからの画像
2021年8月14日最終更新


こ‍んばんは。
これまでにアフガニスタンの諺 ضرب المثل (zarbul masal)を2つ紹介しました。

 

 دل به دل راه دارد.م

(以心伝心)

 

www.daridaridari.com

 

 دل تنگ نباشد، جای تنگ نیست.م

(ほとんど何も持っていないように思えたとしても、寛容な心があれば、多くを与えられる。)

 

www.daridaridari.com

 

今日は、初めて聞いたときに少し驚いたものの、説明を聞いて納得した諺を紹介します。

 

سالی که نیکوست از بهارش پیداست.م

 (saale keh neekoost az bahaarsh paidaast. )

 
訳:良い年かどうかは、春に明らかになる(分かる)。

※アフガニスタンでは、نوروز(ナウローズ、春分の日)から1年が始まるので、春は1年で最初の季節になります。春にかけて雨が降り、草木や食物が育つ土壌が整えば、その後の収穫が約束され良い1年が待っている。反対に、春に雨が降らず干ばつが続くと、その年の見通しは良くないとされています。

 

ところで、上記の諺には、もうひとつ意味があります。

人の性格や性質は幼少期に分かる」、というものです。

ポジティブな意味では、「良い素性や優れた才能を持っている子供は将来大成する」

ネガティブな意味では、「素性が良くない子供は、将来も心配だ」

となります。

 

日本語にも栴檀双葉(せんだんのふたば)という四字熟語があります。
それと同じですね。

yoji.jitenon.jp

個人的には、(大人から見て)素性が良くない子供でも、魅力的な大人になる人は沢山いるので、幼少期に決めつけたくはないかな。

人との出会いで人って磨かれていくと思いませんか?

 

その一方で、日本語には大器晩成もあります。

ダリー語にも大器晩成に似た言葉はあるのかな・・・・・・

もしご存じの方がいらっしゃったら、良かったら教えて下さい。
私も見つけたら記事にしますね。