こんばんは。
この前、「何々を揚げる」という動詞がسرخ کردن (sorkh kardan)と表現することを知りました。
揚げ物をするときに、食べ物を「赤くする」ので、سرخ(sorkh、赤い)という形容詞を使うのですね。とても面白いです。
日本語でも青くなるなどの表現がありますね。
今日はダリー語ダリー語辞書 を使って、色と「~する」という動詞の組み合わせがどれくらい使われているのか調べてみました。
出典 « لغات عامیانٔ فارسی افغانستان، تالیف: عبد الله افغانی نویس »
動詞(読み方)、単語の意味、<色名>の順に記載。
سرخ کردن (sorkh kardan)
~を油でこんがり揚げる、 <赤い سرخ>
سبز کردن (sabz kardan)
植物を発芽させる <緑のسبز>
سفید کردن (safiid kardan)
~壁などを白く塗る、銅を錫で白くする <白い سفید >
سیاه کردن (siyaah kardan)
ノートに何かを書いて覚える、<黒い سیاه>
کسی را سیاه کردن
人を邪視で見て不幸にする
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نصوار کردن(naswaar kardan)
<ここから追記>
保留にしていたنصوار کردنは<茶色い نصواری>とは直接関係があるわけではないようでした。
ダリー語の先生に伺ったところ、نصوار(またはパシュトー語でنسوار)は、粉状のタバコのことを指すそうです。
ナスワールには、緑色(下唇と歯茎の間に入れて使う)と茶色(鼻用)があって、そこから形容詞の<茶色い نصواری>に派生したのでしょうとのことでした。
そのため、保留にしていた部分は、本記事のテーマ「色+kardan」とは関係ないのですが、一応ご参考までに載せておきます。
نصوار کردن: کنایه، مردن ویا از شغلی بر طرف شدن. جملهٔ توهین است.۱
(拙訳:ナスワールする:暗喩。死ぬ、または仕事をクビになる。侮辱的な表現です。)
なんだか怖い表現ですね。使いたくないし、使う場面に遭遇したくないですが。
映画や文学などで使われるのでしょうか・・・ 今読んでいる学校の教科書には出てきそうもない表現なので、もし本で見つけたら報告したいと思います!
<ここまで追記>
その他、زرد(zard, 黄色)、آبی(aabii, 青色)、گلابی(golaabii, ピンク色)、خاکی(khaaki, 灰色)などの他の色は、色の名称として記載されていたものの、 کردن (kardan)と組み合わせた動詞としての記載はありませんでした。
他の辞書で調べたり、実際に使うことがあるか聞いてみたら、まだあるかもしれませんね。随時更新していきます。
今日も読んでくださってありがとうございます。