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アフガニスタン、ダリー語について

15年前に掛けてもらった言葉「あなたはこれから何にでもなれるよ」

mundaneum

Leonhard NiederwimmerによるPixabayからの画像


こんにちは。

今日のタイトルは、15年前に一緒に働いていた人から言われた言葉です。

期限付で働いていた職場でお別れの挨拶に行った時、ある方から
「あなたはこれから何にでもなれるよ。そう、本当に何にでもなれる」と掛けていただいた言葉。

 

その時は「そうなのかな? どうしてそういうことを言ってくれるのだろう。でも大事そうな言葉っぽいから覚えておこう」と思った記憶があります。


私はあまり頭の回転が速くないので、
言葉を咀嚼して理解するまでにどうしても時間がかかります。

(忘れかけた頃に「ああ、あのときの言葉はそういう意味だったのか!」と分かることもあります。
かなり時差がありますね・・・)

 

大事そうな言葉とか、耳痛い言葉をもらった時は、
頭の中ある大きな箪笥の引き出しを開けて、保管しておきます。

もちろんこれはイメージです。
(一番近いイメージの写真を載せました。本当はもっと輝いていていますが。)

頭の中にある箪笥は、大きくて古い、伝統を感じさせる高級感のある箪笥で、
引き出しはそれこそ無数にあります。
引き出しの取っ手は金属でできていて
とても美しく輝いており、形がひとつひとつ違います。


どの引き出しもいつも開けられる訳ではなくて、
たまにしか開かない引き出し(ギシギシいって今は開かない)とか、
ひとりでに開いてしまう引き出しとか、
嫌な感じのする引き出しとか、
存在すら忘れられている引き出しなど
色々あります。

今はダリー語の引き出しを増設中です。
新しい引き出しを使っていると、
今ままで使わなかった別の引き出しが自然と開いたりします。
何故なんでしょう?

 

この「あなたはこれから何にでもなれるよ、そう本当に何にでもなれる」という言葉は、
(その方と同じ年代になった)今の私ならその意味がよく分かります。

本当に思い描いて沢山行動すれば自分の思い描く未来、それ以上の未来になれる可能性があることを、その方は実感を込めて贈って下さったのだと感じます。

 

この言葉は忘れた頃にどこからか出てきて、
「ああ、頭の中に残しておいた言葉だ」と思い出すたびに勇気をもらって
まるでお守りみたいな感じでした。

 

こういう言葉って財産ですね。
誰も奪うことのできない、自分だけの財産。
でも大切な人たちと共有できる財産。


私は、こういう無形の言葉とか思い出とかを頭の中にしまって置いて
時々取り出すのが好きです。

それはまるで未来にいる自分から過去の素敵な人たちに向かって
「あのときはありがとう」と言っているようで、
なんだかとーっても暖かい気持ちになります。

多分読んで下さっている方にもそういう言葉があると思います。
ないと言う方も、今は忘れているだけかもしれませんね。
もしくはこれから見つかるかもしれません。


人からもらう言葉の中には耳痛い言葉とかもありますが、
直感的に「嫌なこと言われているけど、なんだか大事なことを言ってそう」と思ったら、とりあえず頭の中の引き出しに入れてしまっておきます。

大体嫌なことを言われる場合は、
1. 自分では直視したくないけれど図星の場合
2. 見当違いの単なる悪口の場合

があると思います。

 

特に「1」については大切に取っておいて、
何か頑張るときの燃料(イメージ上では石炭とか)にしています。

大体図星のことを言われると腹が立ったり、
恥ずかしくなったり、悲しくなったりもするので、
自分の頭(心)の中で石炭になるまではかなり時間がかかりますが、
とても良い燃料になります。

その燃料のお陰で、以下の記事に載せましたが英語の発音も向上しました。

www.daridaridari.com

蛇足ですが「2」については、見当違いもいいところなので、
粉砕して夜空の星(star dust)にしています(当然ですがこれもイメージです)。

不思議なもので星にすることができると、
何を言われたかも忘れてしまうのですよね。
(相手と同じ土俵に立たないって大事です。)

 

皆さんの頭の中はどんな感じですか? 

多分感覚的なものだと思うので、私のように引き出しを持っている方もいれば、
全然違うイメージの方もいるのかなと思いました。

特に正解とかはないので(当たり前か・・・)、もし良かったら教えて下さい。